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【レンジの扉は絶対に開けないで!】「水分の少ない根菜類は注意」東京消防庁が教える“レンジ火災”

秋冬になると、食べる機会が増えるさつまいもや中華まん。

しかし、水分の少ない根菜類などの長時間加熱による電子レンジ発火・火災があることをご存じですか?

国民生活センターに寄せられた実例や、東京消防庁による実験から見えた驚きの内容を詳しく見てみましょう。また、実際に発火してしまった場合の対処も必見です。

 

さつまいも電子レンジ加熱→発火に注意

 

東京消防庁によると、電子レンジで食材を長時間加熱しすぎて火災になるなど、誤った使用による火災が増えているとのことです。

 

令和4年には84件発生し、平成25年から令和4年までの10年間で約3倍に増加しています。

 

実は、秋冬によく食べる「さつまいも」「中華まん」には特に注意が必要です。

 

さつまいもを調理するため電子レンジで数分加熱したら、庫内で発火しました。使い方に問題があったのでしょうか。
(国民生活センター 相談事例)

 

さつまいもをはじめとする根菜類など、水分が少ない食品の場合は思っているよりも短時間で加熱が進むことがあります。

 

電子レンジを使用する際は、取扱説明書を読み、正しく使いましょう。

 

電子レンジ庫内の汚れや使用する容器によっても、発火の原因となることがあります。庫内の清掃はこまめに行いましょう。

 

電子レンジ火災の再現実験結果「5〜12分で発火も」

東京消防庁による電子レンジの火災実験では、さつまいもや中華まんなどは電子レンジで“5分~12分間”加熱すると、爆発的に燃焼することが確認できました。

 

電子レンジ(出力700W)で長時間加熱により爆発的に燃焼した主な食品一覧

 

※食品の種類:質量:出火までの時間の順

  • さつまいも(焼きいも):120g:6分26秒
  • さつまいも(生):170g:11分30秒
  • 中華まん(肉まん):90g:5分34秒
  • 中華まん(あんまん):110g:7分37秒

 

▲東京消防庁消防技術安全所による電子レンジ火災の再現実験結果

 

電子レンジ火災になったら「扉は絶対に開けないで!」

万が一、電子レンジ加熱時に火災になった場合は「扉は絶対に開けない」が鉄則です。

 

慌てて扉を開け、燃えている物を取り出そうとして着ている服に着火し、死亡した事例があります。

 

東京消防庁が教える「電子レンジ火災時の対応」

1.扉を開けずに電源遮断(加熱を停止し、電源プラグを抜く)
2.扉を閉めたまま、庫内の様子を見る。
※扉を開けると、燃え広がる危険大!
3.火が消えなければ、消火器などを準備する。
※火災発生時は119番通報を忘れずに。

 

「オート機能」に気をつけて

 

国民生活センターは「少量(特に100g未満)の食品を加熱する際にオート機能を使用すると、センサーが食品の温度を正確に検知できず加熱しすぎることがあります」と報告しています。

 

なるべくオート機能は使わず、電子レンジの取扱説明書や食品の包装に書かれた加熱時間に従い、食品を加熱しすぎないように注意しましょう。

 

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