私の息子は1歳から保育園に通っていました。入園して半年が経過するころには新しい環境にも慣れ、ひと安心。ところが休み明けのときなど、日によっては「保育園に行きたくない!」と泣きわめくことがあったのです。少し早めのイヤイヤ期に突入し、ますます息子への対応に困ったときの私の体験談をお伝えします。
「保育園に行きたくない!」と拒否する息子
機嫌よく保育園に行く日もあれば、そうでない日もあって当たり前。頭ではわかっていても、いざ息子のイヤイヤが始まると対応に困りました。
「保育園に行きたくない!」と床に転がって全身全霊で拒否するのです。「今日は何をして遊ぶのかな?」など、楽しいことが待っていると伝えるために声かけを意識しますが、何を言っても聞いてくれません。結局は泣いて暴れる息子を無理矢理抱っこし、保育園へ向かうために車のチャイルドシートに乗せていました。
ママに甘えたい気持ちを無視していた
このとき、忙しい朝に息子の機嫌をとっている暇はない、と感じていたのが正直なところでした。当時を振り返ると、息子の気持ちに寄りそってあげられなかったことを申し訳なく思います。
若干1歳の子どもです。「今はママと離れたくない、一緒にいたい」という気持ちになるのは自然なことでしょう。しかしママに甘えたい息子の気持ちを無視し、保育園へ連れて行くことだけを考えていた自分が、そこにはいたのだと思います。
子どもが安心できる声かけが大切!
ある日、保育園で息子と同じようにママと離れるのが嫌で泣く子に、やさしく声をかけているママがいました。彼女は、「給食を食べる時間は、ママもお弁当を食べるよ!」「離れていても見守っているからね」と、わが子に伝えていました。その言葉を聞いて、ただ「仕事に行ってくるね」と言うだけでは、息子は不安になっていたのだと気づきました。たとえ泣きやまなかったとしても、安心できる言葉を息子にかけてあげればよかったと思いました。
もし「保育園に行きたくない!」と子どもが嫌がってしまったとき、まずは泣く理由に共感してあげられるママでいてあげたいと思いました。そして「一緒にいられないけれど、いつもママはあなたのことを考えているよ」と、やさしく声をかけてあげたいです。
著者:田中由惟
一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。