目が覚めるとそこにいたのは…
私は出産予定日より1カ月早く息子を出産しました。息子は元気に生まれてきてくれたのですが、思いがけない早産に私は気持ちになかなか整理がつきません。緊急帝王切開で出産したこともあり、産後はしばらくベッドから動くこともできず、取り急ぎ出産の報告を夫から私の実家と義実家にしてもらいました。
翌朝、何やら話し声が聞こえて目を覚ますと、私の病室には夫となぜか義叔母夫婦が。起き抜けの私の顔を見て、義叔父は「な〜んだ。緊急手術っていうから来たけど、全然平気そうじゃない」とニヤニヤ。義叔母は「早産だなんてあなた、安静にしてなかったからじゃない?」と眉間にシワを寄せて言ってきます。義母から出産報告を聞いた義叔母夫婦が心配してお見舞いに来たと夫からは説明されましたが、義叔母たちはなんだか珍しいもの見たさでやって来たようにもみえます。ただでさえ出産後ボロボロで、誰にも会いたくないのに……。突然の訪問と無神経な発言に私はイライラが止まりません。夫もフォローしてくれるわけでなく、突っ立ったままです。
すると、ちょうどそのとき点滴を交換しにきてくれた看護師さんが私の顔を見て何かを感じてくれたのか、さりげなくビシッと「突然の出産でご本人も心身ともに疲れていると思います。今日は起き上がることもできないので、お帰りください」と言ってくれたのです。義叔母夫婦が不満そうに帰っていったあと、看護師さんは夫に「こういうときは、あなたが守ってあげないと!」と怒ってくれました。
私の気持ちを代弁して助けてくれた看護師さんには感謝です。あれ以上、義叔母夫婦が病室にいたら、私も言い返して親戚トラブルに発展していたかもしれません。この一件で馬が合わないと感じた義叔母夫婦とは、距離を取ることにした私。親族と言えど無理して付き合わず、距離をおくことも必要だと実感した出来事です。
著者:立川りか/30代・ライター。6歳の男の子を育てるママ。息子の好きを全力で応援するため日々奮闘中。虫が大の苦手だが、息子の虫取りに付き合ってきたおかげで少しだけ耐性がついてきた。食後のデザートや週末の晩酌がご褒美。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)