静かに遊んでいた息子が突然泣き出した理由
1歳の娘を寝かしつけていたときのことです。隣の部屋で遊んでいた3歳の息子が、突然大きな声で激しく泣き始めました。慌てて見にいくものの、けがなどしている様子はなく、なぜ泣いているのか教えてくれません。
しばらく落ち着かせて話をよく聞いてみると、「ブロックが取れなくなっちゃった……」と言います。
なんと、取れなくなったおもちゃのブロックは、息子の鼻の中! 鼻の穴をよく見てみると、たしかに5mm程度の赤い物が見えます。私は気が動転してしまい、慌てて救急車を呼ぶことに。
やがて救急隊が到着し、ブロックを鼻から取ろうと試みてくれましたが、取ることはできず、近くの総合病院へ。耳鼻科の先生が専用の器具を使い、やっと取り出してもらえました。
「緊急かどうかわからず、救急車を呼んでしまい申し訳ありません」と言うと、「結構際どいところまで入っていたので、救急で来てくれてよかった」と先生に言われ、ホッとしました。
赤ちゃんのころから誤飲には気をつけていましたが、もう誤飲する年齢ではないと思って安心していたころに起きたヒヤリハットでした。しかも口ではなく鼻……。
子どもの行動は予想を超えてくることを常に意識しておかないといけないなと感じた出来事です。
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今回の体験談のように、子どもは好奇心から小さな物を鼻の穴や耳などに入れてしまう可能性があります。無理に取り出そうとすると、さらに奥に入ってしまったり、内部を傷つけるおそれがあるので、すみやかに医療機関に受診しましょう。
また、直径39mm以下(トイレットペーパーの芯を通る物)は誤飲する可能性もあるので、赤ちゃんや小さなお子さんには渡さないようにしてください。それ以上の大きさの物でも、おもちゃの小さなパーツなどは誤飲の可能性があるので、遊ばせるときは危険がないかよく見ていてあげてくださいね。
著者:川中あいこ/40代女性・主婦。マイペースな4歳の息子と、おてんばな2歳の娘を育てるママ。夫は帰宅時間が遅く平日ほぼワンオペ。転勤族で、日本中のおいしい物が食べたい。老後はどこに住むか想像するのが好き。
イラスト:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています