夫の手料理は健康的でうれしいけれど…
夫は、ネバネバ系の食材を使った料理が大好き! そのため、夕食にいつも必ず1品、ネバネバ料理を作ります。
オクラのおかか和えや、なめこの味噌汁、海藻サラダなど、体に良さそうなメニューを作ってくれるのはうれしいのですが、実は、私はネバネバ料理を食べると腸が活発になって、少し下痢気味になるのです。
しかし、せっかく作ってくれた料理に文句をつけるのはかわいそうですし、快便にもなるし、9歳と5歳の娘たちは夫の料理が好きでパクパク食べているため、そのままスルーしていました。
食卓がネバネバ料理だらけ!?
ある日、夫婦そろってネバネバ系の食材をダブり買いしてしまいました。その日の夕食担当は夫だったため、彼は嬉々として得意の料理を作り始めます。
そして、オクラや長イモの料理を食卓に大量に並べたのです。夫が作った料理は確かにおいしかったのですが、問題はそのあとに起こりました……。
家族が交代でトイレにこもる事態に!
食事のあと、私の腸がかつてない勢いで動き始めました。そして私だけでなく、娘たちのおなかから、聞いたことのないような音が鳴り響いたのです。
そして、1人、また1人とトイレにこもり、われ先にとトイレを奪い合う事態に発展しました。そんな状況の中、ネバネバ食材が大好きな夫だけはトイレに行かず、ピンピンしていたのです。
家族がトイレにかけこむ姿を見て、さすがにやりすぎたと感じた夫は、その後、ネバネバ系食材の購入を控えるようになりました。いくら健康的な食材であっても取りすぎには注意が必要で、食事はバランスが大事だと思い知らされた事件でした。
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食物繊維には、水に溶けない「不溶性食物繊維」と水に溶ける「水溶性食物繊維」の2種類があります。キャベツやほうれん草、たけのこなどに含まれる「不溶性食物繊維」は、便重量を増やし便秘の予防と解消などに、オクラや海藻などに多く含まれる「水溶性食物繊維」は、便をやわらかくして排便を促す効果などが期待できます。
「不溶性食物繊維」「水溶性食物繊維」ともに適度な量を摂取すれば、便秘改善などのメリットがありますが、摂りすぎると下痢を起こしやすくなるので注意が必要です。
日本人の食事摂取基準(2025年版)によると、食物繊維の1日あたりの目標摂取量について、男性は18〜29歳20g以上、30〜64歳22g以上、女性は18〜64歳18g以上となっています。
食物繊維は健康維持のために大切な成分です。バランスの良い食事を心がけ、目標とされる摂取量を目安に、ご自身の体質に合った適量を見つけるようにしましょう。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:大野肉美/40代女性。2015年、2019年生まれの女の子のアラフォー母。育児の傍ら在宅ワークをおこなう。趣味はK-POPや音楽活動。日常生活のクスっと笑えるエピソードを読んだり聞いたりするのが大好き。モットーは「一日一笑」。
イラスト:キヨ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年10月)