元夫から結婚式の招待状!?
離婚した翌年、いつも通り仕事を終えて家に帰ってくると、1通の手紙が届いていました。よく見ると結婚式の招待状……。元夫と不倫相手は私と娘を結婚式に招待するつもりのようです。
「何考えてるの!? 行くわけないでしょ!」と思った私。数日後、欠席の返事を送ろうと思っていたところに娘がやってきました。娘は招待状を見て「パパの結婚式、絶対行ったほうがいいよ! 」と言うのです。
正直私は2人の幸せそうな顔を見たくなかったけれど、娘はパパに会いたい気持ちがあるのかもしれません。娘の気持ちを優先し、結婚式に出席することにしました。
結婚式場で偶然の出会い
結婚式当日、会場に着くとママ友のユカリとその娘に遭遇しました。お友だちに会えて娘も嬉しそうにしています。こんなところでママ友に会うとは思わず互いに驚いたものの、ゆっくり話す暇もなく結婚式が始まりました。
式は滞りなく進み、歓談タイムに。招待客が席を立ち、思い思いの時間を過ごしていると、不倫相手の彼女は私の近くにやって来て、皮肉たっぷりに言いました。
「本当に来るなんて……変わってるね」
その状況を見たユカリは「ちょっと待って……元夫が新郎!?」と、信じられないものを見るような目で私を見ます。私が頷くと、事態は思わぬ方向に進んだのでした。
不倫夫と略奪女の末路
「お父さん! お母さん! 彼、バツイチ子持ちよ!」「私のママ友の元夫で、不倫して家族を捨てたのに養育費も払わない最低男!」「それにあの子も家まで押しかけて、子どもの前で離婚届を投げつけたの……姉として恥ずかしい!」
事態を察するに、ママ友のユカリは夫の不倫相手の姉だったよう。偶然にもシングルマザーである彼女に、私は不倫や離婚について相談に乗ってもらっていました。
私から聞いていた「最低な夫」が妹の結婚相手だという偶然……。ここにきて、すべてがつながったのでした。
ことの真相を聞かされた新婦の両親は「今の話、本当なのか!? よくも私たちに黙っていたな! 結婚は取りやめだ!」と怒りをあらわにし、会場から出て行ってしまいました。どうやら元夫は、バツイチ子持ちであることを隠していたようです。
それを聞いた招待客も、みんな呆れた顔で会場から出ていってしまいました。祝福されるはずだった結婚式は台無しに。これから先、彼らを見る目も変わることでしょう。
娘の勘、ビンゴ!
娘はユカリの娘から結婚式の話を聞いていたそう。わが家に送られてきた招待状を見て、偶然にも同じ日、同じ会場、相手の名字がユカリの娘を同じだったことで、ピンときたようです。ユカリの娘から「叔母の結婚相手はとても素敵な人」と聞いて、これは何かあると睨んだのでした。
招待状を送ってきたのも、私に出席してほしかったわけではなく、結婚したことの見せしめだったのでしょう。しかし、娘の予感は的中! 私たちが出席したことで、隠していたことが明るみに出たのでした。まさに自業自得。同情の余地もありません。
裏切りや意地悪なおこないは、すべて自分にブーメランのように戻ってくると思わせる出来事でした。どんなことがあっても誠実に生きていきたいですね。
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。