「まさかのにおいが…」レスの夫婦生活。夫の隔離生活から始まった思わぬ展開とは【体験談】

 

そんなある日、思わぬきっかけが訪れました。夫が風邪をひいて、うつさないように1週間ほど自分の部屋に隔離したのです。夫の部屋にはベランダがあるので、洗濯物を干すのに困って換気も兼ねて部屋に入ったのですが、そのとき久しぶりにあの独特の男性のにおいを感じたのです。

 

子どもが生まれてから、夫はひとりで寝ることはほとんどありませんでした。スペースの問題もあったと思いますが、久しぶりにあのにおいをかぎ、「もしかして……ひとりでしている？」と、ハッとしました。子どもには夫の部屋に入るなと伝えていたので、久しぶりにひとりで過ごす時間を持った夫が、そうしていたのかも、と思いました。

 

その出来事に、私は意外にも夫に性欲があったことに気付きました。健康な成人男性ですから、今までもどこかでしていた可能性もあったのかもしれません。でも、少なくとも浮気はしていなかったんだと少し安心しました。そして、もし性欲があるなら、私の性欲も解消できるかもしれない、と希望が湧いてきました。

 

わが家には寝室がいくつかあり、子どもたちは日によって誰と一緒に寝るかが変わります。最近は子どもたちも大きくなり、子どもたちだけで寝る日も出てきました。ある日、私と夫がそれぞれひとりで寝る日があり、これはチャンスだと思いました。

 

今まで夫に誘われたことはあっても、自分から誘ったことはありませんでした。初めてのことで緊張しましたが、「あの……」と声を振りしぼり、誘ってみました。すると、夫も受け入れてくれて、久しぶりに営みができました。あのときの安堵感と喜びは忘れられません。

 

お互いに性欲があることがわかれば、きっかけは案外簡単なことなのかもしれません。自分から意思表示することの大切さを実感しました。思い切って誘ってみて本当によかったです。

 

夫婦だからこそ、きっかけをつかむのは難しいときもあるけれど、タイミングと少しの勇気があれば、レスは解消できるのかもしれないと思いました。これをきっかけに、もっと夫婦仲を深めていきたいと思っています。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

著者：川村秋穂／40代女性・主婦

イラスト／さくら

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています（回答時期：2024年10月）