娘は知的好奇心が旺盛で、本人の希望により小学校受験を計画しています。受験に向けて直前だけ塾に通うことにしたのですが……。
小学校受験の塾で目をつけられた
娘が塾内テストで1位になると、裕福で傲慢なママ・A子に目をつけられました。
彼女の子どもはやんちゃな三兄弟の男の子で、長男が娘と同級生です。成績は優秀らしいのですが授業中に大騒ぎ。彼女自身も常に自慢話をしては周囲から避けられています。
ママ友からの嫌味をスルーすると
ある日、娘を塾に連れて行ったところ、A子に遭遇しました。
「うちの子たちと同じ小学校を受験するんですって? 絶対落ちるからやめた方がいいんじゃないのぉ~?」とA子。
私はいつもの嫌味を、「ご忠告ありがとうございます」と返してスルーしましたが、彼女は「調子に乗りやがって……」と言ってきました。
予想外の人に見られていた!
数日後、A子一家が突然私たちの店に来ました。お店は人気で、ピークタイムは予約必須の状態です。「申し訳ありませんが今日はご予約で満席です。またの機会にぜひ」と伝えると、「うちの家族分の席くらい空けられるでしょう? あ、わざわざ来たんだら無料にしてよね」と言ってきたのです。
満席で席がないことを何度も説明すると、A子は眉間にしわを寄せてこちらを睨み、子どもたちに何か耳打ちしました。
その直後、三兄弟たちは「やだー!今ここで食べるー!」「お腹すいたお腹すいたお腹すいたぁ!」と床に転がり大声で駄々をこね始めたのです。どうやらA子が騒ぐように指示を出した様子。この騒ぎで他のお客さんが次々と店を去り、夫は激怒しました。
「今帰ったお客さまは、あなた方が受験する小学校の校長先生と先生がたです」と夫が伝えると、A子夫婦は顔面蒼白になりました。
親子面接で追及されて
小学校受験日、A子一家は親子面接後に肩を落として会場を出てきました。面接で先日のレストランでの出来事が話題に上り、彼らは何も答えられなかったようです。
受験結果ではA子の息子は不合格、わが家の娘は合格を勝ち取りました。A子は泣きながら校長に謝罪しましたが、校長は「謝るのは私ではなく、お店に対してです」と冷静に返しました。
春、娘は希望の小学校で新生活をスタートしました。学力だけでなく、人としての常識も大切であることを改めて実感しています。娘がすくすくと成長するのを見守るのが、これからの大きな楽しみです。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。