ご近所のスーパーで買った刺身が料亭の味に大変身!?
今回ご紹介するのは、TBS『噂の!東京マガジン』で、「せき亭」のオーナーシェフ関斉寛さんが教えてくれた、スーパーの刺身パックがひと手間かけるだけで料亭の味になるという方法です。
ご近所のスーパーで買った刺身パックが、たったひと手間で料亭の味に変身するなんて。試さない理由が見つかりません!
刺身パックに入っている余りがちなツマのリメイク方法も併せて紹介されていたので、一緒に挑戦してみたいと思います。
関斉寛さんの「パック刺身で!絶品刺身の盛り合わせ」の作り方

材料(刺身盛り合わせ1パック分)
- 刺身盛り合わせ…1パック(マグロ、ブリ、イカ、甘エビ)
- 塩…適量
- ゆずの皮…適量
【A】(漬けマグロ用漬けだれ)
- 水…90cc
- しょうゆ…90cc
- みりん…90cc
※水、しょうゆ、みりんの割合は1:1:1とのことだったので、今回は水、しょうゆ、みりんを各30ccを使用。
【B】(ブリ用塩水)
- 水…360cc
- 塩…大さじ1
※今回は1/3の分量、水120cc、塩小さじ1を使用。
【マグロと甘エビ】手順①マグロと甘エビに塩を振って2分置く

バット全体に塩を薄く振り、

マグロと甘えびをのせ、さらに上からも塩を薄く振りかけて2分置きます。
塩を振ることで余分な水分と臭みがとれ、刺身の旨味を引き出すことができるそうです。
今回の刺身パックにマグロは3枚入っていたので、ここでは1枚使用しました。(残りの2枚は漬けマグロにします。)
【マグロと甘エビ】手順②水気を取り、ゆずの皮をかける

キッチンペーパーで水気を取り、皿に盛り付けます。

最後にゆずの皮をおろしてかけます。
【漬けマグロ】手順①漬けマグロ用のマグロに隠し包丁を入れ、【A】に漬ける

残りのマグロ2枚に、格子状の隠し包丁を入れ、

混ぜ合わせた【A】にマグロを漬けます。今回2分ほど漬けてみました。
隠し包丁を入れたことで、早く味が染み込みます。
【漬けマグロ】手順②水気を取り、盛り付け

取り出してキッチンペーパーで水気を取ります。皿に盛り付けておきます。
【ブリ】手順①ブリに隠し包丁を入れ【B】につける

ブリの繊維に逆らうように隠し包丁を入れ、

混ぜ合わせておいた【B】の中にブリを入れ2分置きます。
ブリは油が多いため、塩水に入れて余分な油を落とします。
【ブリ】手順②水気を取り、盛り付ける

取り出してキッチンペーパーで水気を取ります。皿に盛り付けます。
【イカ】手順①イカに隠し包丁を入れ、塩を振る

イカに格子状の隠し包丁を入れ、

バット全体に塩を薄く振り、イカをのせて2分置きます。
【イカ】手順②熱湯をかけて、氷水で締める

イカに熱湯を注ぎ、

すぐに氷水で締めます。
表面に熱を通すことで、かみやすくなるそうです。

皿に盛り付け、軽くごま(分量外)を振ったら完成です。
刺身の盛り付けのコツ
盛り付けのコツは、ツマを使って高低差をつけ、立体感を出すことです!

余ったツマをさっと水洗いして水気を切り、箸に巻き付けて山なりにします。

その上に大葉をのせます。これに刺身を盛り付けると立体感がでますね!
「紅白なます」の作り方
材料(刺身盛り合わせ1パック分)
- 大根とにんじんのツマ
- 菊の花
- 水…360cc
- 砂糖…90g
- 酢…90cc
※水、砂糖、酢の割合は4:1:1とのことだったので、今回は水120cc、砂糖30g、酢30ccを使用。
作り方①大根とにんじんのツマを水で洗う

汚れと生臭さを落とすために、水で大根とにんじんのツマを洗います。
作り方②塩を振って2分置く

余分な水分を抜くために塩(分量外)を振り、2分ほど置きます。
作り方③合わせ酢を作る

水と砂糖、酢をよく混ぜ合わせて合わせ酢を作ります。
作り方④大根とにんじんのツマを合わせ酢に入れて少し置く

合わせ酢に大根とにんじんのツマを入れて、少し置きます。半日ほどつけるとよいようですが、今回は30分ほどつけました。
作り方⑤盛り付ける

④を器に盛り付けてごま(分量外)を振り、パックの刺身についている菊の花を散らしたら完成!
私にも、料亭の味を再現できた…のか!?

見た目は十分にそれっぽい。まずは、それだけでテンションが上がります。やっぱり盛り付けって大事ですよね。

まずは、ブリからいってみましょう!
うん、雑味なし。塩水につけるだけでこんなにもきれいな味になるとは驚きです。それでいて、旨味はしっかりと残っています。

お次は、漬けマグロ。何もつけずにそのままいただきます。優しい味つけ。ですが、隠し包丁のおかげでたった2分でも漬けまぐろになっています!

今回、一番手間をかけたイカはどうでしょうか。もっちりねっとり。それでいてかみ切りやすい。甘くておいし〜い。ごまとも相性よかったんですね!新発見。

そして、最後は甘エビ。ゆずの皮をかけたことなんて今までありません。そんなに違いがでるのかな〜?と思ったら……スゴッ!!
ゆずの風味が鼻に抜けて、これはもう市販の甘エビじゃ……ない。これが本日一番の衝撃かもしれません。
いや〜。刺身ってこれほどにも変化するものだったのね。

そうそう、余ったツマの紅白なますもありました。
こちらも臭みなし。甘酸っぱくて食感のよい一品。普段の我が家の味付けよりも甘みが強く、菊の花がアクセントとなって料亭っぽいかも。
ご近所のスーパーで手に入れた刺身パック。普段は刺身もツマもそのままいただいて満足していましたが、さらにその先があったとは……とにかく驚きです。
ひと手間を加えるだけで料亭の味になる刺身の食べ方。これは一度覚えてしまえば、一生モノかもしれません。