夫の浮気が確定
こんなに急な出張これまでになく、行き先や滞在するホテルも告げられませんでした。疑いたくはないものの、夫の浮気が頭をよぎります。
このまま疑っているだけでは答えが出ないので、私は調査会社に調査を依頼しました。その結果、夫の浮気が確定。出張というのも嘘で、休みをとってまで浮気相手と旅行に出かけていたのでした
浮気の証拠がすぐにそろったので、私は夫に離婚を申し出ました。しかし夫は「浮気相手とはすぐ別れるから、離婚や慰謝料だけは許してくれ!」と平謝り。ついには「愛しているのはお前だけだ!」と言いながら泣き始めました。
そんな姿を見ても感情は揺れ動かず、夫への気持ちが完全に冷め切っていることに気付いた私。離婚の意思は変わりません。
知らぬ間に離婚が成立
しばらくして私が戸籍謄本を取り寄せると、私の名前は旧姓に戻っていました。私は、ウキウキしながら荷物をまとめ始めます。
夕方、夫が帰宅。夫は、家を出ていこうとする私に向かって、「離婚はしないから出ていくな!」と言いました。私は「離婚届を出したのは自分でしょ?」 と言って、旧姓に戻った戸籍謄本を見せました。
「どういうこと!? 離婚届を出したのは俺じゃないぞ!」と慌てる夫。おそらく提出したのは夫の浮気相手でしょう。
私は先日、慌てて出掛けていった夫が忘れた離婚届に私のサインや証人のサインを入れ、夫のバッグに戻しておきました。わかりやすいところに入れておいたので、離婚届を見つけた浮気相手が 張り切って提出したのだと思います。
私が離婚届を入れておいたのは、夫が「別れる」と言った後。おそらく夫は浮気相手と別れてなどいなかったのでしょう。平気でうそをつく夫と離婚できて本当に良かったと思えた瞬間でした。
結婚おめでとう!祝福した相手は?
夫は激怒し、私のことなどお構いなしに浮気相手に電話をかけました。浮気相手はテンションの高い女性で、夫のスマホから声が漏れ聞こえてきます。
「離婚届を出したのは私だよー! 成立してたでしょ?」と浮気相手。「ずっと離婚したいって言ってたのになかなか離婚しないから、バッグに入っていた離婚届を私が出しておいてあげたよ! 偉いでしょ?」
私の思った通りです。しかし事態は私の想像を超える展開に……。
「離婚届を提出した次の日、私とあなたの婚姻届も提出しておいたよ! 前に2人で出そうって言ってプレゼントしてくれて、一緒に書いたやつ♡」と浮気相手。夫は私と別れると言って離婚届を用意した上、婚姻届までプレゼントしていたのです。
しかし真っ青な顔をして慌てている夫を見ると、浮気相手に良い格好をするために、勢いで渡したのでしょう。まさか勝手に出されるとは思わずに……。
夫には「結婚おめでとう!」と祝福の気持ちを伝えておきました。浮気相手との結婚生活を始めるのかはわかりませんが、浮気や調子のいいことばかりを言う夫にはもう興味がありません。私は荷造りを進めて実家に帰ったのでした。
自分の浅はかな行動が自分の首を絞めてしまいました。離婚届や婚姻届はどちらも重要なもの。浮気相手にいい顔をするために用意するなんてもってのほかです。むやみやたらに取り寄せ、記入するものではありませんね。
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。