自分ファーストな義母
私の義母は、自分のペースや自分の決定、自分のやり方……すべてにおいて「否定」や「訂正」を嫌う人です。疑問を投げかけようものならたちまち不機嫌になり、否定なんてしようものならヒステリー寸前。とにかく、何においても「自分、自分、自分」なのです。
例えば、何か気に入らないことがあると、露骨に不機嫌オーラを全開にします。大きなため息をついたり、障子をバタンと閉めたり……。音の出る家具は片っ端から鳴らして、まるで嵐の前の静けさ。そして、こちらが謝り続けるまで、その嵐は止みません。でも、もし立場が逆転して義母が同じようなことをされると、「なんで? おかしくない?」と、まるで自分の言動は棚に上げてしまうのです。
ありがた迷惑すぎて…
さらに困ったことに、義母は他者へのお世話を焼きたがる人で、しかも感謝されるのは当然だと思っています。でも、そのお世話を焼かれる側としては、正直言ってありがた迷惑なことがほとんど。満腹なのに山盛りの料理を勧められるようなもので、なかなか素直に喜べません。
でも、断ろうものなら機嫌を損ねるし、「遠慮しないで」と押し付けてくるので、結局受け取るしかありません。家族全員が困り果てているのに、義母はまったく気付いていない様子。そして、私たち嫁はもちろん、夫や義父にもお礼のひと言すらないので、本当にあきれてしまいます。
嵐が去るのを待つしかない私
普通、意思疎通がうまくいかないときは謝ったり、どうしたかったのかを確認したりして解決すると思いますが、わが家ではそうはいきません。意思疎通がうまくいかなかった時点で、原因が何であれ義母の機嫌が悪くなり、家の中の空気は一気に重くなります。まるで嵐が来るのを待つような、独特の静けさが訪れるのです。
そんなとき、義父と夫はどこかに姿を消してしまいます。残された私は、嫁として無視するわけにもいかないので、いつ終わるかわからない義母の愚痴に付き合ったり、ピリピリした空気の中で義母の機嫌を伺ったり……本当に疲れてしまいます。
他人同士とはいえ、「家族」になったからには仲良くしたいと思っていましたが、性格や相性によっては、努力だけではどうにもならないこともあるのかもしれません。夫と私は「ある程度の距離を保つのが最善策」という結論に至りました。
まとめ
まだ義母との適切な距離感がつかめず、日々試行錯誤していますが、いつか穏やかな関係を築ける日が来ることを願っています。今はまだ、不機嫌な義母への対応に悩まされることも多いですが、少しでも良い方向に向かうように、前向きに考えていきたいと思っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:月野詩音/40代女性・主婦
イラスト/ほや助
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年10月)
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