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思春期の娘が夫を「キモい」呼ばわり…止まらない暴言に私がした、人生初の行動とは【体験談】

年ごろの娘と夫の3人で暮らしている私。娘が思春期に差しかかり、夫を避けるようになりました。夫も「仕方のないこと」と理解を示し、私も「そのうち落ち着く」と思っていました。娘の成長はうれしい半面、やはり少し寂しい気持ちもありました。あの日の出来事は、今でも忘れられません。

 

エスカレートする娘の態度

娘の夫に対する態度は最初は軽い無視程度だったのですが、次第にエスカレートしていきました。夫の洗濯物だけ洗濯機から出さない、話しかけても無視する……。夫がショックを受けているのが見て取れたので、私が娘に注意しようとしたとき、夫は「成長段階で必要なことなのかもしれない」と私を止めました。今思えば、これがいけなかったのかもしれません。

 

ある日曜日、家族でゆっくり過ごしていたときのことです。夫と私がコーヒーを飲んでいると、娘が部屋から出てきました。「コーヒー飲む?」と聞くと、娘はうなづいたのでキッチンへ向かいました。そのとき、信じられない光景を目にしました。

 

決定的な娘の言葉に…

ソファに座る夫を避けるように、娘はテーブルの椅子に座りました。夫が話しかけても無視を続ける娘に「ちゃんと返事をしなさい」と注意しましたが、私の言葉も届きません。夫が「たまには一緒に出掛けるか? 洋服とか欲しいものないの?」とやさしく声をかけた瞬間、娘は「娘の服のことに口出すなんていやらしい! お金だけくれればいいんだよ! キモい!」と叫びました。

 

その言葉に、私の堪忍袋の緒が切れました。キッチンから娘の前に駆け寄り、思わず平手打ちをしてしまいました。娘は驚きで固まり、しばらくして大泣きし始めました。私は娘を抱きしめ、椅子に座らせました。思春期でイライラすることが増えるのは理解できると伝えつつ、言っていいことと悪いことがあること、今の言葉は絶対に許せないことを真剣に話しました。夫も困った顔をしていましたが、「お父さんも傷つくことはある。無視をするのはやめてほしい」と静かに伝えました。

 

 

今でも忘れられないあの時間

その後、3人で話し合いました。娘が夫に謝り、私もたたいたことを謝罪しました。最後は3人で一緒に温かいお茶を飲みました。あのときの沈黙と、お茶の温かさは今でも鮮明に覚えています。

 

娘の思春期はまだ続いていますが、以前よりは落ち着いてきたように感じます。平手打ちした頬はすぐに冷やしたので、少し赤くなった程度で済みました。それでも、娘をたたいてしまったという事実は、私の中に暗い影を落としました。娘は「自分が悪かったから大丈夫」と言ってくれましたが、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

 

まとめ

その後、娘は思春期特有の不安定な気持ちやイライラを打ち明けてくれました。じっくりと話し合い、私たち夫婦もかつて同じような経験をしたことを伝えました。思春期のつらさを乗り越える方法は、娘自身で見つけるしかありません。親として、そして大人として、私たちは娘の成長を見守り、支えていこうと思っています。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

著者:齊藤香苗/40代女性・主婦

イラスト/もふたむ

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年9月)

 

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      思春期って難しい。でもお母さんの言葉がちゃんと届いてよかった。

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