プロポーズ、そして両家へのあいさつ
付き合って1年の彼。当時、私は27歳、彼は29歳で、周りの結婚ラッシュに乗るかたちで、私たちもめでたくゴールイン。私は大好きだった彼と結婚できることにとても喜びを感じていました。
そして両家に結婚報告へ行くことに。わが家へのあいさつは問題なく終了し、その1週間後に彼の実家へ行くことになりました。彼のご両親にはお会いしたことがあったので、スムーズに終わるものと思っていたのですが……思いもよらぬ展開が待っていたのです。
義母からのプレゼント
彼の実家でも結婚報告はスムーズに終了し、彼のご両親がお祝いにとお寿司を準備してくれました。そして、みんなで楽しく食事をしていたのですが……事件はそのあとに起こりました。
突然、立ち上がって「そうだ、大事なものを渡さなきゃ」と別の部屋へ何かを取りに行った義母。そして部屋に戻ってきた義母の手には、小さなアクセサリー箱のようなものが。それを私に差し出し「これは息子くんのお嫁さんになる人にずっと前から用意していたの。遠慮なく受け取ってね!」と言うのです。
中を開けてみると……中身はダイヤがついた婚約指輪。
義母は息子が結婚するときのために……と婚約指輪を用意していたのです。ただ……申し訳ないのですが、正直なところデザインはあまり私の好みではなく、流行りのデザインというわけでもありません。複雑な気持ちになりながらも、私はとりあえずその場では喜んだフリをして過ごしました。
憧れだった婚約指輪はお蔵入りに
彼の実家を出たあと、彼からとても謝られました。彼もまさか義母が婚約指輪を用意しているとは思わず、かなり驚いたそうです。そして、「婚約指輪は一緒にお店に行って好きなものを選びたかった」と話してくれました。
しかし、義母からもらった指輪をつけないわけにはいかず、彼と話し合った結果、婚約指輪は購入しないという結論に至りました。そして、義母からもらった婚約指輪は記念として結婚式で使わせてもらいました。入籍後は結婚指輪をつけることにしたので、義母からもらった婚約指輪は今は箱に入れて大事に保管しています。
憧れだった婚約指輪。まさか、義母が用意しているなんて思いもしませんでした。結婚の楽しみのひとつでしたが、婚約指輪代の費用が浮いたぶん、新婚旅行でちょっぴり贅沢をさせていただいたので、それはそれでよかったかなと思います。でもいつか、婚約指輪に代わる何かを夫婦で購入できたらいいなとも思っています。
著者:なかまる あゆみ/女性・主婦
作画:おはな
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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