育児は常に“待ったなし”。どんなに家事が忙しくても、自分の体調が悪くても、子どもは待ってくれません。特に子どもが1歳未満だと、授乳やおむつ替えなどで休む暇もないことが当たり前でした。そんな状況のなか、どうやったら気持ちを穏やかに保てるのか……。私の経験からお話しします。
タイムスケジュールを組みすぎない
子どもの月齢が低いうちは、育児情報誌を参考に授乳や睡眠の時間帯をきっちりと管理。朝は7時に起きる、寝る時間は21時など、「こうあるべき」というタイムスケジュールを組んでいました。ところが実際にやってみると、思い通りにいかないことばかり。いざ寝かしつけようと思ってもぐずってなかなか寝なかったり、決めたお昼寝時間の前に寝てしまったり……。
そこでおおよそのタイムスケジュールだけはぼんやりと決め、「子どもにある程度付き合いながらやってみよう!」と肩の力を抜いて考えるようになりました。すると私自身のストレスが激減。子どもに対してイライラすることが少なくなりました。
わが子のペースを見守る
育児をしていると「どうしてこうなの?」と思うことの連続でした。たとえば、周りの子はもう歩きだしているのに、わが子は1歳になってもいつまでもつかまり立ちのみ。いろいろな方法を試しても、なかなか手を放して歩いてくれませんでした。でも、周りの子よりは遅くともその後しっかり歩くようになり、とても元気に育っています。
そこで、「うちの子にはうちの子のペースがある!」と考えるようになりました。言葉が早い子や、なかなか寝返りをしない子……と、発達状況は本当に子どもによって違います。「育児書通り、絶対にこの時期に習得しなければならない!」と思っていると、ママも子どももストレスを感じてしまうと思います。
夫に過度な期待を持たない
「私たち夫婦の子どもだから、夫も育児をするのは当たり前」と考えていた私。しかし実際に子どもがいる生活をしてみると、育児のほとんどは私がこなしていました。それが気にいらなかった私は、夫に何度も「あなたもちゃんと面倒みてよ! あなたの子どもでしょ!」と不満を垂れていました。夫は「ごめんね」とは言ってくれるものの、仕事をしている平日は育児ができません。
そこで夫に育児を期待しすぎるのはやめました。その代わり、休日の土日だけは積極的にお世話をしてもらうことに。「夫だって毎日遊んでいるわけじゃない。私と子どもを養うために必死に働いてくれている」……そう思うとなんだか一緒に頑張っている気持ちになり、ストレスを感じることが少なくなったように思います。
育児は思い通りにならないことがたくさんありました。それでも心穏やかにいられるようにするには、まずは自分の考え方を変えることが大切だと思いました。これからもいつも笑っている、やさしいママでいたいです。
著者:中原けいこ
2歳男児の母。妊娠を機に金融機関からライターへ転向。現在第2子妊娠中。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆。