次男のランドセルについて夫から突然の提案
不意に夫が、当時小学4年生だった長男に「まだランドセルを背負い続ける気はあるのか」と聞きました。
私と長男は突然の質問にきょとんとしていましたが、すぐに長男が「もちろんあるけど……」と返しました。
どうやら夫はまだある程度きれいな状態だった長男のランドセルを次男にお下がりにしようと考えたようです。
同性ということもあり、服や靴、おもちゃなど大抵の物はお下がりにしているわが家ですが、さすがにランドセルは……と思っていた私。
周りの友だちが新品のランドセルを使っているのに、少し傷のあるランドセルを使う次男がかわいそうではないか、そのことで友だちにいじめられるのではないかと心配だったのです。
たしかに私や夫が小学生のころランドセル以外のバッグを使用している児童が多くいました。今住んでいる地域でも市販のバッグで通学する子どもを多く見かけ、学校の規則としては可能です。
詳しく聞くと理由に納得!でも…
しかし、夫によく聞いてみると、「自分が小学5年生のときにはすでにランドセルを卒業して、ナップサックで学校に通っていた。お下がりにすればランドセルは無駄にならずに長く使える。そんな簡単にランドセルは壊れないし、SDGsに貢献できる。次男には自信を持ってお下がりのランドセルを使ってほしい」という確固とした考えがありました。
たしかに私や夫が小学生のころ、ランドセル以外のバッグを使用している児童が多くいました。今住んでいる地域でも市販のバッグで通学する子どもを多く見かけ、学校の規則としても可能です。
私は夫の話を聞いて「なるほど」と思うと同時に、「ピカピカの1年生には新しいランドセルを」という呪縛が私の中にあったのかもしれないと気づかされ、お下がりに賛成することに。長男も夫の話を聞いた上で、お下がりに納得したようでした。
その後、次男自身の希望を聞くと長男のランドセルとは別の色がいいと言ったので、結果的には新しいランドセルを買うことに。しかし、息子たちが卒業して使い終わったあとも、いったん役目を終えたランドセルの後世をきちんと考えたいと感じたエピソードでした。
著者:田中さくら/40代女性。2013年、2017年生まれの息子たちのママ。バリスタとしてカフェに勤務。キャンプ、おいしいコーヒーの追求、筋トレが趣味。また、自然の中で外ごはんを食べるのが大好き。
イラスト:キヨ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年11月)