不便だけど、とても頼りになる義実家
山奥にある義実家では、携帯電話の電波も届きません。不便なこともありますが、自然が豊かで子どもと遊びにいくには良い環境です。
義理の両親は、冬には時間にゆとりのある専業農家。風邪が流行る冬の時季に子どもが熱を出すと預かってくれるなど、とても頼りにしています。
夫がまさかの原因で腹痛に!?
上の子が10歳、下の子が8歳のときのこと。夫がひどい腹痛のため病院を受診しました。検査をしたところ、原因は「ピロリ菌」でした。ピロリ菌は、幼少期に菌に汚染された水を飲むことで感染し、長年胃の中に住み着いて胃がんや胃潰瘍の原因になることがあるようです。
義実家の蛇口から出る水は、井戸からくみ上げた水でした。義母が「水道代がかからない」と自慢していたその水しか夫は感染源の心当たりがなかったようです。安全な水道水で育った私はピロリ菌について初耳でした。
あとから義両親に聞いた話によれば、夫が実家を出てからピロリ菌のことを知った義両親は、感染を心配してその水を飲むのをやめていたのだとか。しかし自宅と同じ感覚で、息子や孫たちが蛇口から出る水を飲んでいることは知らなかったようです。
子どもたちに感染していないか心配で
夫がピロリ菌の除菌治療を受けたことを知った義理の両親は、「自分たちも検査をして除菌の治療をしたよ」というだけで、孫たちのことを心配する様子もありません。私は子どもたちに、「おばあちゃんちの蛇口から出る水を飲んだらダメ」と伝え、夫には「子どもたちに二度と実家の水を飲ませないようにして」と言いました。
今まで義実家の水を飲んでいたうちの子どもたちが感染していないか、私は急に心配になりました。その後、上の子が腹痛で病院を受診したときにピロリ菌の可能性を伝えて検査をしてもらいましたが、結果は陰性。ものすごくホッとしたのを覚えています。下の子も様子をみて検査をしてもらおうと思っています。
義実家はひと昔前の生活が残っている貴重な場所。健康的な生活ができるイメージでしたが、すべてがそうではなかったようです。今後は子どもが口にする物についてさらに気をつけたいと思いました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:高橋 彩香/40代女性。2009年生まれの息子と2012年生まれの娘の母。育児の悩みや失敗を繰り返しては、良い思い出となることを実感する日々を過ごしている。元小学校教員。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年11月)