予想外の帝王切開に心は乱れ…
ウォーキングや出産のイメトレに励み、そのときに備えていた私でしたが、妊娠41週になっても赤ちゃんは下がらず、帝王切開をすることになりました。「赤ちゃんが無事に生まれるならどんな方法でもいい」とは思っていましたが、やはり普通分娩への憧れがあった私。
手術への恐怖もあり、不安と切なさが入り混じった複雑な心境でした。しかし、「ママになる自分が弱気ではだめだ」と思い、あえて笑顔で過ごすことにしました。
“夫の涙”で心がラクに。覚悟が決まりました
強がっていた私でしたが、夫にはお見通しでした。ある夜、「つらいよな。代わってあげたいよ」と言って、涙を流してくれたのです。
その姿を見たとき、心がふっと軽くなり、「私には気持ちを理解してくれるパートナーがいる。夫との子どもを無事産めるのなら、帝王切開だってどんとこい!」と心から思うことができました。そうして覚悟が決まったことで、おなかの赤ちゃんとの一体感がより高まった気がしました。
出産当日! 前向きな気持ちで手術室へ
ついに帝王切開当日。初めての手術で不安はありましたが、気持ちの整理がついていたので、落ち着いて手術室へ向かうことができました。そして、心の中で赤ちゃんに「一緒にパパのところへ戻ろうね」と話しかけているうちに、あっという間に手術は進み、ついに赤ちゃんと対面! 私と赤ちゃんの無事を喜び、涙ぐむ夫を見て、出産の喜びがじわじわと込み上げてきました。
初めての出産が帝王切開となった私は不安で押し潰されそうになりましたが、夫が私の気持ちを受け止めてくれたおかげで、前向きに乗り越えることができました。夫婦の絆を深めるきっかけとなった帝王切開、今ではいい思い出です。
監修/助産師 REIKO
イラストレーター/さくら
著者:粟津愛美
一男の母。結婚を機に退職後、半年で妊娠・出産。滋賀県の田舎で初めての子育てを楽しみつつ、自身の体験談を中心に記事を執筆中。
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