実は多い!冷蔵保存NGの調味料って?
開封したあとの調味料は、なんとな~く「冷蔵室に入れておけば安心!」という感じがしませんか?実は私も冷蔵保存NGの調味料を知る前は、なんでもかんでも冷蔵室で保管していました。
しかしパッケージの裏を見ると、必ずしも冷蔵保存が正しいというわけではありません。誤った方法で保存すると、劣化したり風味が落ちたり……最悪の場合、カビが生えることも。
冷蔵保存してはいけない調味料を知って、正しい方法で保存しましょう。
【冷蔵保存NG①】砂糖
砂糖は品質がとても安定している食品のため、賞味期限がありません。そのため、開封後は密閉容器に入れて冷暗所で保存するのが適切。
冷蔵保存すると砂糖が乾燥して固まりやすくなるだけではなく、他の食材の臭いが移ってしまうので向いていないのです。
また保存する際は、袋のままではなく保存容器に入れ替えましょう。
【冷蔵保存NG②】塩
塩も砂糖同様、賞味期限がない食品のひとつです。開封後は、温度変化の少ない冷暗所へ。
塩は湿気によって固まりやすくなりますが、他の食材の臭いが移りやすいのは砂糖と一緒。冷蔵保存は避けて保存容器に入れ替えてくださいね。
【冷蔵保存NG③】油
サラダ油やゴマ油、オリーブオイルなどの純粋な油は、開封後も含めて冷蔵室で保管する必要はありません。
油を冷蔵室で保存すると、油の中の固まりやすい成分が結晶化し“濁り”が発生する原因に。
冷蔵保存のほうが常温保存よりも品質劣化の程度は低いですが、冷えて濁った油は使いにくいのでおすすめはしません。
【冷蔵保存NG④】粉チーズ
1日に何度も開け閉めする冷蔵庫は、意外と温度変化が激しく湿度も高め。
湿気や温度変化に弱い粉チーズは、固まってダマになってしまうので高温多湿や直射日光を避けた場所に保管しましょう。
常温で置いておくと「カビが生えそう……」と感じる方も多いと思いますが、粉チーズは乾燥させて水分を飛ばして作られたものなので、腐りにくいという特徴があります。
ただ、真夏の暑い時期や暑い地域、あまり使う機会がないという方は冷蔵保存でも問題ありません。
【冷蔵保存NG⑤】小麦粉
ダニが繁殖することから、「粉ものは冷蔵室で保存」というイメージを持っている方も少なくないかと思います。
しかし、それはミックス粉に限ってのこと。確かに、お好み焼き粉やホットケーキミックス粉など、さまざまな材料を混ぜ合わせているミックス粉については冷蔵必須です。
ーー小麦粉は開封後、どのように保存したらよいですか。
「冷蔵庫での保管は、結露による固まりやカビの発生、冷蔵庫内のにおいがうつってしまうことがありますので、おすすめはしておりません。開封後は湿気や、虫害、においの移りを防ぐために、しっかり開け口を閉め、チャック付きやボトル入りでないものは密閉できる容器に入れ、できるだけ早めに使い切りください」(日清製粉ウェルナ公式ホームページより)
上記の理由により、メーカーからも小麦粉は室温保存が推奨されています。
【冷蔵保存NG⑥】本みりん
アルコールと糖分が多く含まれている「本みりん」は、冷暗所で保存しましょう。その際、糖分が白く固まり結晶化することもありますが、品質には問題ありません。
みりんタイプ調味料は本みりんよりアルコール分は少ないですが、塩分が含まれているので常温保存が可能。
アルコール分が低いみりん風調味料は、冷蔵保存が必須です。
アルコール分が飛ばないよう、キャップがしっかり閉まっているか確認を忘れずに。
保存方法を確認してみて!
「冷蔵保存NGな調味料」をご紹介しましたが、あくまでも一例です。
みりんのように、商品によって正しい保存方法が異なる場合もあります。購入後は必ずパッケージをチェックして、開封後の適切な保存方法を確認しましょう。