私も休みたい!家事をお願いしてみると…
私は現在36歳。4歳の長男と2歳の次男、1歳の長女を育てるママです。現場仕事の夫は朝早く出勤し帰りも遅いため、私はいつも子ども3人の相手をワンオペしています。仕事に家事に育児と忙しすぎて、私は次第に体調を崩すことが増えてきました。休みの日くらいは家事や育児を手伝ってほしいと夫にたびたびお願いしてきましたが、夫はさも当然という顔で「俺できないから」とひと言。
義実家は“女性が家事をする”という昔ながらの考えで、夫だけでなく義父も義弟も家事が一切できません。育ってきた家庭環境は仕方がないので私が一から教えようと思い、「簡単だから一緒にやってみよう」と誘い、一番簡単な毎日の家事「麦茶作り」をお願いすることにしました。
わが家の麦茶作りは水出しなので、ポットに水と麦茶パックを入れてフタをし、冷蔵庫に入れるだけ。本当に家事をしたことがない夫は、麦茶作りですら5分以上かかります。「早くしてよ!」とイラっとするときもありますが、我慢……我慢……。作れたときには異常なほど褒め、何回か練習していくうちにひとりで作れるようになりました。
麦茶が作れるようになった夫は義母へ報告!
夫は褒められると気分が良くなって麦茶作りを手伝ってくれるので、毎日必要以上に褒めていました。マザコンな夫はある日、麦茶が作れるようになったことを義母に報告したいと言い、家族で徒歩5分の義実家へ帰省。37歳の息子が麦茶を作れるようになったことを報告すると、「すごいじゃない! あなた天才ね!」とべた褒め。義実家で夫が麦茶を作ってみせるとなぜか拍手が起こりました。「あなた(夫)が作った麦茶は世界一おいしいよ!」と普段の変わらないはずの麦茶を褒める義母に、既に麦茶をひとりで作れる長男と私は引いていました……。
子どもが30代になっても過保護な義母は「麦茶を作るくらいならいいけど、他の家事はあなたがやりなさいよ。息子(夫)は仕事で忙しいんだから」と苦い顔で言ってきたので、「そうですね」と言いつつ内心は「今しか夫が成長できるチャンスはない! お義母さんごめんなさい!」という気持ち。しかし、夫は麦茶が作れることに満足して、それ以上の家事はせず、毎日ドヤ顔で麦茶を作るだけです。
友だちにも麦茶が作れることを自慢して見ると…
先日義実家で褒められたのがよっぽどうれしかったようで、後日家に遊びに来た同い年の既婚者の男友だちに「俺、麦茶をひとりで作れるようになった」と話しているのが聞こえてきました。もちろん友だちは「え? 麦茶作れなかったの?」と大爆笑。プライドの高い夫は「おう、そうだよな……」と流しつつも、悔しそうな表情です。
今までは麦茶以外の家事に手をつけてこなかったのに、次の日には私に家事を教えてほしいと頼むようになり、米研ぎや茶碗洗いなどいろいろなことに挑戦。すると、どんどんとできることが増えていき、今では休みの日に料理をふるまってくれるようになりました。毎回褒めて夫の気分を上げないといけないのは大変ですが、負担が減って少しラクになりました。
まとめ
家事ができない夫が、麦茶作りから始めて料理ができるようになるまで成長するとは思っていませんでした。育ってきた環境からできないからといって諦めていた夫の教育を、もっと早く始めればよかったと少し後悔。家事ができるようになった夫は家でのゲーム時間が減るようになり一石二鳥! 子どもたちも夫がやっている家事を手伝うようになり、家族時間も増えました。
息子が料理をしていると知った義母は「夫に家事をさせるなんて……」と眉間にシワを寄せていますが、幸せな日常が手に入ったので今はスルーしておきます。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:夏野 ひまわり/30代・主婦。1つ上のマイペース夫と、2019年生まれの息子、2022年生まれの息子、2023年生まれの娘と5人暮らし。趣味はモノづくりで、家族や友だちにプレゼントするのが好き。夫の仕事が忙しくワンオペ育児が多いのでどうにかひとり時間を作ろうと試行錯誤中。
マンガ/まかりな☆かな
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年11月)
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