「なんかくさい!」おむつを確認したものの…
あるとき、9歳の娘が「なんかくさいよ! 弟くん、うんちしてるんじゃない?」と言うので、息子のおむつを確認しましたがうんちはしていませんでした。
私もくさいと感じたので、誰かオナラした?と笑いながら原因を探っていたのですがわからず……。確かにほのかにうんちのような臭いはするのですが、おむつではないとすると一体どこから……?
しばらくして、「弟くんの口からうんちのにおいがする!」と娘が叫びました。
においの原因について調べた結果
まさか息子の口からうんちの臭いが? すぐに確認したところ、強烈ではないけれど確かに息子の口臭がうんちのようなオナラのような、そんな臭いがするのです。こんなにかわいい子の、しかもおしりではなく口からうんちの臭いなんて……ちょっとショックでした。
そこでネットで調べてみると、赤ちゃんでも便秘になると腸内にガスが発生し、それが呼吸により口臭として放出される可能性があるそうなのです。毎日快便な息子が昨日からお通じがなかったことを思い出し、納得しました。
それからすぐに水分を多めにとらせるようにしたり、おなかをマッサージしたりしてお通じを促すようにしました。そのかいあって、その日のうちに大量のうんちが出てひと安心。翌日には無事に息子の口臭も消えました。
まさか便秘が原因で、口からうんちの臭いがするとは思いませんでした。しかし、便秘はひどくなると怖いので口臭くらいで済んでよかったのかもしれません。それからは便秘にならないように意識して野菜や水分をとらせるようにしようと思った出来事でした。
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口臭にはさまざまな原因があり、口腔ケアの不足、鼻詰まり・口呼吸による乾燥、虫歯・歯周病などの口腔トラブル、便秘・腸内環境の悪化などが考えられます。
うんちのような臭いがする場合は、腸内環境が乱れが原因で、便秘によって腸内に悪玉菌が増えてガス(腐敗物質)が発生している可能性があります。
乳幼児は便秘になる頻度が高いですが、毎日1〜3回便が出るのが理想的。ひどい便秘で口からうんちの臭いが続く状態は危険です。たまった便で胃が圧迫され、嘔吐した結果、誤嚥によって肺炎になることもあります。
また、離乳食が始まると、授乳のみのころよりも水分が不足し便秘になってしまうことも。さらに1歳を過ぎると離乳食から幼児食に切り替わっていくことや、運動量が増加することによる水分不足、自我が芽生え便意を我慢することなどが影響して便秘になる場合があるので注意しましょう。
便秘がちな赤ちゃんは、うんちが出たときは食欲があり、出ない日は食欲がなくなります。このような場合は、小児科を受診し薬を処方をしてもらいましょう。
水分が不足気味な場合は、白湯や麦茶、果汁(プルーンは特におすすめ)などを。離乳食を始めた赤ちゃんなら、ヨーグルトや食物繊維を多く含んだ野菜などのメニューを工夫してあげましょう。おなかのマッサージも効果的です。
赤ちゃんの口臭は、鼻・喉・呼吸器系の病気が原因となっている可能性もあるため、気になるときには病院を受診するようにしましょう。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:堂本ちか/30代女性。2015年1月生まれの娘と2022年11月生まれの息子、年の差きょうだいのママです。お調子者の娘とおバカな息子のかわいさに癒されながら毎日育児奮闘中です!
イラスト:キヨ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年12月)