イギリスの伝統的なお菓子
あまり聞いたことのない名前のお菓子ですが、作り方を見る限りでは、パンプディングのようです。
調べてみますとイギリスのお菓子”キャビネットプディング”というのが該当する様子。
ヴィクトリア時代に人気のあったプディングだそうで、スポンジやビスケットを型に入れ、そこに卵液を流してゆっくり蒸し焼きにするデザートとのこと。なるほど。
どんな味のお菓子なのでしょうか。早速作っていきたいと思います。
土井善晴さん「キャビネットケーキ」の作り方
材料(口径8cm底辺5cm深さ5cm、容量約160mlの耐熱カップ6コ分)
- 食パン(8枚切り)…2枚
- みかん(缶詰シロップ煮)…1缶(内容量300g固形量170g)
- レーズン…大さじ2
- サラダ油…少々
【卵液】
- 卵…3個
- 牛乳…1+1/2カップ(300ml)
- 砂糖…50g
- バニラエッセンス…少々
【ソース】
- みかんの缶汁…約3/5カップ(水と合わせて1カップにする)
- 砂糖…大さじ1
【A】
- かたくり粉…大さじ1
- 水…大さじ1
容器はココット型やコーヒーカップなどでも良いとのこと。我が家にはプリン型がないので、良さそうなものを取り集めて作ることに。
作り方①卵液を作る
ボウルに卵を割り入れて泡立て器で溶きほぐしたら、そのほかの【卵液】の材料も混ぜ合わせて卵液を作りましょう。
作り方②食パンとみかんの準備をする
食パンはこんがりと焼き、耳を切り落として、1枚を9等分に切っておきます。
みかんは缶汁をきり、残った缶汁はとっておきましょう。
作り方③耐熱容器の準備をする
サラダ油少々にペーパータオルを浸し、耐熱容器の内側にサラダ油を薄く塗っておきます。
作り方④型に材料を入れる
サラダ油を塗った容器にみかん、レーズン、パンを等分に入れます。
卵液を均等に注ぎましょう。
作り方⑤蒸す
熱湯をカップ3(600mL)用意します。直径28cmのフライパンに絞った布巾を敷いて容器を並べ入れ、熱湯を注ぎましょう。
ふたをして湯が静かに煮立つくらいの火加減で、約15分間蒸していきます。
作り方⑥ソースを作る
小鍋にみかんの缶汁と水を合わせたもの、砂糖、混ぜ合わせた【A】を入れて弱火にかけ、透き通ってとろみが出るまで煮ていきます。
作り方⑦仕上げをする
ケーキ全体がふっくらふくらみ、串を刺して卵液がついてこなければ蒸し上がりです。
おお、ふくらんでます!いい感じです。
取り出して粗熱が取れてから、カップの内側に串を差し入れてぐるりと一周させて外し、逆さにして器にあけます。
ソースをかけて出来上がりです。
ふわり、ほっこり、優しい味のデザート
まずは、出来上がったものを温かいうちに。パンプディングと呼んで間違いない食感です。
うん、なんて優しい味なんでしょう。これが思い出の味なんて、素敵な記憶ですね。さすが土井家。
甘さの中に、ちょっと酸味のあるみかんのフルーツ感が効いてます。みかんの缶詰っていうのがまた、何だか懐かしい。母がよく作ってくれたゼリーやババロアなどを思い出しました。
温かくても、冷たくしてもおいしいよ
温かいものをハフハフしながら食べるのもおいしかったし、余ったものを冷やして食べてもとてもおいしかったです。
作るのも、材料も、さほど特別なものはなく、卵・砂糖・パン・牛乳などの基本の材料があれば、アレンジも出来そう。
寒い夜に家族で食べると幸せな気持ちになれそうな一品。お母さんの味の幸せな記憶を作るのは、誰でもなく自分なんだな、なんて当たり前のことを考えました。
簡単に作れるプリンのようなお菓子です。皆様も、ぜひ作ってみてくださいね。