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私を家政婦扱いする夫と義理の息子「能なしの専業主婦」と罵られ、限界を迎えた私が家を出た結果

私は45歳の専業主婦です。つい最近、小さな会社の社長を務める夫と結婚して寿退社しました。夫は再婚で、小学6年生の息子連れ。突然3人で一緒に暮らすことになり、当初はもちろん心配もありました。しかし、夫が私を大事にしているのが伝わったからか、義理の息子もすぐに懐いてくれました。ところが……。

 

思いもしない変化

私たちが3人での新たな生活を始めてから数カ月後。私は、できるだけ早く1つの家族としてなじめるよう、なるべく料理は手作りし、夫にはお弁当を毎日用意していました。しかし、このごろ少しずつ、2人の私への態度が変わり始めたのです。

 

義理の息子は私に対して、まるで命令するかのように「ジュースを出せ!」「菓子がねぇよ!」とワガママ放題。注意しようものなら反発し、「専業主婦のくせに」と暴言を吐く始末。

 

夫も同様で、帰宅をすれば「酒! つまみ!」と要求し、「昼間ゴロゴロしている専業主婦のくせに、用意もないのか」と私を非難しました。

 

私はその当時、離婚など考えず、夫は仕事で大変なのだと考えて我慢。息子も思春期ですし、継母への接し方に戸惑い、夫をマネているだけなのだと耐えていたのですが……。2人の態度は日に日に悪化していったのです。

 

ついに限界に

そうして毎日、夫と息子にひどい言葉を浴びせられるように。

 

ある夜、酔っぱらって帰って来た夫が、私の作った料理について文句を言い、「飯炊きしかできない能なしのくせに!」と怒鳴りました。おまけに息子まで、「父さんは社長、あんたはただの専業主婦」と応戦。これを聞いて私は、もう限界だと感じたのです。

 

「このままでは精神が壊れる」と思った私は、その夜すぐ家を出る決意を固め、家事もお弁当作りもすべて放棄。ひとまず実家へ帰る準備をしました。

 

夫は、業界大手のA社から長期契約の話が舞い込んだらしく、めずらしく上機嫌でしたが、私はひとり夜行バスに飛び乗ったのです。

 

 

すてきな出会いが!

実家では、兄が婚約者を連れて来ていました。人柄も良く、やさしい笑顔のその女性と私は、すぐに打ち解けました。そして話を聞いていると……。なんとA社の社長令嬢だったことがわかったのです。

 

「お、夫が、御社と長期契約が決まりそうだって……」

 

聞けば、兄が義弟のために口添えしてくれたのだとか。しかし、今回出戻ったことで私がどんな扱いを受けているのかがわかり、怒り心頭に。

 

「大切な妹をコケにして……。もちろん別れるんだろ?」

 

それでもまだ、離婚する決心を固められずにいた私。しかし、兄の婚約者が親身になって相談に乗ってくれたのです。

 

背中を押してくれたのは

それから数週間後。ずっと迷っていた私の背中を押してくれたのは、兄の婚約者でした。義姉妹になるからというのは別としても、信じられないくらい気が合った私たち。実は彼女も、前夫に言葉の暴力を受けていて、大変な思いで離婚をしたという過去があったのです。

 

「あなたの夫と契約しようとしているプロジェクトは、世の専業主婦の方々のための製品開発なのよ。それなのによくもまあ、自分の奥さんを見下して……。あり得ない!」

 

そして、私が自分で選択して新たな人生を歩めるよう、いろいろ試案。一緒にとある計画を立てたのです。

 

この間、夫からは何度も連絡がありました。と言っても謝罪や改心の言葉などはゼロ。「早く家に戻って炊事洗濯家事をやれ」と言ったような内容ばかりでした。これまで私は無視し続けていたのですが、ついに決心。兄と婚約者がいる前でスピーカーをONにして、夫に電話をしたのです。

 

最終的に

「お前、どうせ実家にいるんだろ? 早く戻れ、こっちは外食ばっかりで食費がかさんでいるんだよ! お前がやればタダで済むだろ、専業主婦なんて飯炊きとかしか能がないんだからさぁ」

 

着信番号で私だと思った夫は、救いようのない態度で暴言を吐きました。そこで私は義姉に合図。

 

「大切な主要顧客層の専業主婦の方々を見下すあなたのような人の会社とは、取引できません」

 

私は、彼女が義姉になる人で、A社の社長令嬢だということを説明。そして、家に離婚届を送付したことも告げました。彼は大慌てで何やら叫んでいましたが、もう決めたこと。私は黙って電話を切ったのです。

 

間もなくして、私と夫との離婚が成立。数カ月後には、彼の会社が倒産し多額の借金を抱えることになったのだとか。義理の息子は非行に走るようにまでなったので、祖父母のもとで厳しくしつけ直しされているようです。

 

一方の私はというと……。実家で暮らしながらA社で働くことになりました。結婚式も間近。社員として義妹として、背中を押してもらった友人として、彼女のために披露宴で泣けるスピーチをしようとひそかに計画しています。

 

--------------

専業主婦を見下す夫と、その影響を受けまくりの義理の息子。これは一緒には暮らせないと思っても当然ですよね。離婚を決めるのは大変なことかもしれませんが、背中を押してくれた存在がいてよかったです。新たな人生を謳歌できるといいですね。

 

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 

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