和食のプロが教えるきのこ料理
挑戦したのは、NHK『きょうの料理』で料理研究家・土井善晴さんが紹介した「きのこのピクルス」です。
保存食のイメージがある「ピクルス」ですが、こちらは保存向けではなく、サラダ感覚で食べられるものなのだとか。
きのこの使い道が鍋やお味噌汁ばかりの我が家にとっては、ちょっと新鮮な味になりそうです。
調理時間は約10分。たっぷり作って冷蔵庫に入れておけば、困った時のもう一品に役立つでしょう!
土井善晴さん「きのこのピクルス」の作り方
材料(作りやすい分量)
- パセリ (みじん切り)…適量
- オリーブ油…大さじ3
- 塩…小さじ1
【きのこ(合わせて400g)】
- 生しいたけ
- しめじ
【A】
- 砂糖…大さじ1
- 米酢…1/3カップ
- 黒こしょう(粗びき)…適量
しめじを多めに1.5パック用意し、しいたけ7個と合わせると約400gでした。
今回は、冷凍してあったパセリを使用しました。
作り方①きのこの準備をする
しいたけは石づきを切り落とし、1cm幅に切りましょう。
しめじは石づきを切り落とし、バラバラにほぐしておいてください。
作り方②炒める
フライパンにオリーブ油を入れて強火で熱したら、しいたけとしめじを入れ、塩をふって炒めます。
作り方③調味料を入れ蒸し焼きにする
少ししんなりしたら【A】を順番に加えて、混ぜましょう。
よく混ざったら、ふたをして1分間ほど中火で蒸し焼きに。ふたから蒸気が出てきたら火を止めてボウルに移します。
作り方④冷やす
すぐにボウルごと氷水に当て、時々ボウルを回しながら混ぜて冷やしてください。酢の酸味は熱で飛びやすいため、できるだけ早く冷ますのがポイント。
作り方⑤器に移す
粗熱が取れたらパセリを散らし、完全に冷まして器に移しましょう。
山盛りだったきのこは、かさが減ってしんなり。ガラス瓶に移しましたが、家庭にある保存容器であれば、何でも良いと思います。
【実食】きのこの旨みたっぷりの副菜
ひと口食べると、きのこの旨みがぎゅっと凝縮され、米酢のさわやかな酸味が口いっぱいに広がりました。
オリーブ油をたっぷり吸っていて、まるでマリネのような豊かな風味。そこに、黒こしょうがアクセントとしてピリッと効いています。
しめじはぷりっとした弾力と軽やかな食感で、特有のほのかな甘みも加わっています。
わずかな苦みと清涼感のある香りをプラスしてくれるのは、パセリのみじん切り。
私は甘い味付けが少し苦手で、これも砂糖を使うのでどうかなと思ったのですが、本当にほどよい甘さで、さっぱりと食べられます。
しいたけはしっかりとした歯ごたえがあり、食べるたびに深い旨みがじゅわり。
それぞれの味わいの違いを楽しむのも面白いですし、まいたけやエリンギなど他のきのこを使ってみるのもありです。
冷蔵庫で冷やして食べると、きのこの食感がさらに引き締まり、サラダ感覚でどんどん箸が進みました。
アレンジの幅も広い
パスタにのせるのも、また一興。ぽん酢で塩気と酸味を足すと、きのことの馴染みがよくなりましたよ。
アクセントとして黒こしょうをさらに追加すると、大人向けの一皿に。
サイドメニューとしてはもちろん、パンに挟んでサンドイッチにしたり、チーズと一緒にワインに合わせたりと、アレンジも無限大です。
辛い味付けが好きな人は、唐辛子を入れて、ピリッと仕上げても良いかもしれません。
あると助かる一品
作り置きにぴったりの一品でありながら、仕込むのに10分もかからない手軽なレシピ。忙しい日々でも手間をかけずに美味しい一品が作れるのは、本当に助かりますね。
きのこが余ったときはぜひ、作ってみてくださいね。