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「なんのこと?」思い出の詰まった実家を奪われた私→勝手な解釈で自ら破滅していく義姉の悲惨な末路!

私は独身で実家に住んでいます。海外に転居した両親に代わり、家を守っているのです。築50年以上と古く、手入れが大変ですが、住み慣れたわが家は、快適で思い出もたっぷり。私にとっては、タワマンや新築一軒家に匹敵するほどの魅力があります。

そんなわが家を気に入っているのは、私だけではないようです。実は、義姉が頻繁に訪れ、なぜか長時間居座るのです。わが物顔であちこちウロウロし、勝手にくつろいでいます。掃除や料理もしてくれるのですが、不器用なのか、毎回ただ荒らされただけのような仕上がりに……。

 

兄は、義姉は家事が得意ではないと言っています。家では、家事が苦手な義姉に替わり、兄がかなりの家事を負担しているそう。そう聞くと、わが家で家事をするのではなく、自分の家できちんと家事をしたほうがいいのではないかと思うのですが……。

 

兄の長期不在時に本性を現した義姉

突然、兄が海外へ1カ月間仕事で出かけることになりました。私が義姉に押しかけられて迷惑していることを知っている兄は、自分の不在中は行かないようにと言ってくれたのですが、義姉はまったく聞く耳を持ちません。

 

いさめる人がいない間、義姉は野放し状態。そして、ついに本性を現しました。毎日わが家にやって来て、私に暴言を吐きまくるのです。「彼氏もいなくて、女として終わっている」そう侮辱したかと思えば、「いい歳をして、いつまで親のすねかじりをしているの」「兄にいつまで甘えるの」と、言いたい放題。わが家で家事をして散らかしていたのも、単なる嫌がらせだったようです。

 

どうやら義姉は、長男が家を継ぐものだと思っているようで、「早く自分たちにこの家を引き渡せ! 早く出ていけ!」と言ってきました。そして、兄も同じ意見だと強調。この長期出張中に引っ越しておけと、義姉に言いつけたそう。兄がそんなことを言うはずはないと思うのですが……。

 

あまりにもしつこいので、私はひとまず家を出ることにしました。きっと義姉はそのうち、自ら進んでこの家を手放すことになると思いますが……。

 

築50年のわが家には秘密が…

しばらくすると、義姉から連絡がきました。そして、「私にだまされた」「よくもこんな幽霊屋敷を押しつけてくれたわね!」と言ってきました。私は「何を言っているの?」と、とぼけましたが、予想通りの反応に思わず笑みがこぼれてしまいました。

 

義姉は、古い家特有の現象を怪奇現象だと思いこんでいる様子。義姉いわく、夜になるとどこからともなく音がして、閉じていたはずのドアが勝手に開いたり、階段を昇り降りすると悲鳴が聞こえてきたりすると、怖がっています。確かにわが家でよく起こる現象ですが、単純にいろいろな所がきしんで音を立て、建付けが悪くなってドアが勝手に開いてしまうだけです。

 

幽霊がいると思いこんでいる義姉は、私が少し煽ると、余計に怖がりました。今にも出ていこうとしていたので、私は出ていけないように阻止。幽霊屋敷は、寂しがり屋なので、空き家にすると災いが降りかかると言うと、身震いして青ざめる義姉。代わりに住んでくれる人を探さないといけないと伝え、電話を切りました。それから何度となく義姉から連絡が来ましたが、面倒なので無視しました♪

 

1カ月後、兄が出張から帰ってきました。お土産を渡したいと言われ、私が実家へ行くと、私を捕まえて文句を言う義姉。事情がわからない兄は、きょとんとして私たちのやり取りを聞いています。そもそも、なんで自分がこれから実家に住まなければいけないかも、あまりわかっていない様子。

 

私は、この1カ月間にあったことを話しました。義姉が私を追い出そうとして嫌がらせをしていたことと、長男だからこの家に住みたいと兄が言っていると義姉に言われたことを話すと、兄は驚いていました。両親が転居するときに、兄も納得した上で実家の名義は私に変更していたのです。

 

思い込みに支配される義姉

兄は義姉と家のことについて、いろいろ話していたようですが、義姉はすべてにおいて自分勝手な解釈をして、思い込んでいたのです。転勤の可能性があるから家は買わないと言っていた兄でしたが、それならば最終的には実家に住むのだろうと解釈。私が実家を守ることになっているのも、両親があわれな貧乏娘にせめて家だけは貸してあげてるのかと思っていたと……。

 

私を貧乏娘と言う義姉に兄は、自分のほうが私より稼ぎが少ないと話しました。古い家は、修繕費や維持費がかさむということもあり、兄ではなく私が引き継いだのです。両親が海外への転居を決めたとき、この家は売る予定でしたが、愛着のある実家を、私も兄も失いたくなく、両親を説得し、私がこの家を守ることになりました。こういった経緯があるため、私がこの家を簡単に手放さないことを知っている兄が、「長男の自分が……」などと主張することはあり得ないのです。

 

大事な実家を兄が守ってくれるのであれば問題ないので、私は兄夫婦に譲る気でいましたが、幽霊屋敷だと思い込んでいる義姉は、私に返すと言って逃げるように出ていきました。

 

その後、兄夫婦は離婚。あの一件で義姉の本性を思い知り、愛想が尽きたそう。独身に戻った兄は今、私と2人で実家に住んでいます。兄と協力して、大切なわが家を守っていきます。

 

◇ ◇ ◇

 

誰しもが一度は、思い込みが激しい人や都合の良い解釈をする人に、困った経験があるのではないでしょうか。そんな人物が家族にいるとなると、少し厄介ですね。大したことのない出来事でも大事になってしまったり、他人を巻き込んでトラブルに発展してしまう可能性もあります。そのような人物とは、適度に距離を取ってうまく付き合っていきたいですね。

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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