会長に立候補してくれたパパに感謝!
次年度の役員選出係は毎年、現役のPTA役員の中からくじで決まります。その年もやはりなかなか役員が決まらず、私を含む役員選出係のメンバーで、いろいろな保護者に声をかけていました。
そんな中、候補者がおらず一番難航していたPTA会長に、選出係の1人の知り合いのパパが立候補してくれたのです!
役員選出会議の場にいたみんなで「ありがたい!」と喜び合い、即決定。そこから他の役員もなんとか決まりました。
そして、私も引き続きPTA役員として活動することになり、いよいよ新年度のPTAがスタート。
しかし、だんだん雲行きが怪しくなってきたのです……。
あれ?思っていたのと違う…
新年度になってから、PTA活動や行事のたびに、会長になってくれたパパへの不満の声が聞こえてくるようになりました。
具体的には「打ち合わせをすっぽかす」「必要な連絡を回してくれない」「頼んだことをしてくれない」など……。
しかも会長は、各方面に「俺に任せて」「なんとかしておくよ」と聞こえがいいことを言うのに実際にできていないことが多く、大きな失望の声が上がっていたのです。それでも、周りのフォローもあって、大きなトラブルはありませんでした。
さらに救いだったのは、会長と一緒に仕事を進める部長たちがみんな部長経験者で、活動内容を把握してたこと。部長が会長の役割を強力にサポートしてくれたおかげで、1年間、無事にPTAの活動を終えることができました。
新しい年度になる前、PTA会長のパパは続投を希望したそうです。しかし、他の役員や部長、先生方からの反対の声が続出。男性役員の1人が会長のパパを説得した結果、渋々というかたちで引き下がり、新しい会長が就任しました。
会長だったパパの家族と付き合いのあるママから後で聞いた話ですが、そのパパは過去に役員をしており、男性役員の仲間内では「口だけ」と知られていたそう。それを知らなかった私たちは、立候補してくれたことですぐに会長を任せてしまいました。
本来大切なのは役職に適した人を選ぶこと。多くの人に関わる重要な役職の選任は、もっと慎重になるべきだったと反省しました。
著者:山口花/30代女性。2017年生まれの女の子と、2021年生まれの男の子のママ。夫の地元で個性的な人たちに囲まれながら育児しつつ、教育系ライターとして活動中。
作画:まっふ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年12月)