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「愛されているのは私。あなたは婚約破棄してね♡」と婚約者の幼なじみ⇒私「ぜひ!」身を引いた結果…

ついに彼氏からプロポーズをされた私。もちろん、私は喜んでプロポーズを受けることに。しかし、私には一つ、気にかかることがあったのです……。

プロポーズを受けた日の夜、「プロポーズをOKしてくれてありがとう」「実は1週間前から緊張してたんだよね……」とメッセージを送ってきた彼氏。

 

「緊張のし過ぎで眠れない夜もあったんだ」「そんなときは幼なじみを呼んで、一晩中飲み明かしたりもしたんだよ」

 

彼との結婚にあたり、私が気にしているのはこの幼なじみの女性の存在でした。家族ぐるみで仲が良く、きょうだいのように育ってきたそう。しかし、つい先日、彼女は地元から上京し、彼と同じマンションに"偶然"引っ越してきたというのです。

 

「あいつにもアドバイスをもらったりしてたからさ、OKもらえたってすぐに連絡したんだ!」「そしたら『お祝いしたい』って言ってくれてさ、今ちょうど俺の家でお祝いしてるところなんだ」

 

彼女を恋愛対象として見たことはない、と繰り返す彼。しかし、プロポーズ当日の夜に違う女性と2人きりだなんて……と、私はモヤモヤしたのでした。

 

 

彼女の投稿した写真

幼なじみとの距離の近さを指摘しても、彼は「お前が神経質すぎるんだよ」「お前とは家族になるんだから、俺たちの距離感を理解してくれよ」と言うばかり。私は説得を諦めました。

 

しばらくして――。

 

「彼から、聞いたよ!婚約おめでとう~!」と例の幼なじみから私に連絡が。彼は酔いつぶれて眠ってしまったそうです。

 

「なんか私のことで怒らせちゃってごめんね?」と謝ってきた彼女。私は「いえ、私も長年の2人の関係に口出しをしてすみません」「でも今後は少し自重してくれればうれしいです」と返しました。

 

「今後は気をつけるね!って言いたいところなんだけど……実はそれどころじゃなくなっちゃったかもしれないんだよね~!」となんだか不穏な口調の彼女。

 

「彼の家でのお祝い写真、SNSにアップしたんだけど、友だちがみんな彼と私が婚約したって勘違いしちゃったみたいで」「『ついに婚約♡最高の夜になったね♡』って書いただけなのに……みんなからお祝いコメントついちゃって困ってるの~!」「本当にごめんね、ほかの女との婚約を祝福されてたら本当の婚約者としては不愉快だよね~?」

 

彼女なりの宣戦布告なのでしょう。私は「不愉快ですね、すぐその投稿を消してもらっていいですか?」ときっぱり告げました。

 

「それとも、みなさんに誤解されているままのほうが、あなたには都合がいいんですか?」と尋ねてみると、彼女は「何よ!彼のことを一番よくわかってるのは私なんだからね!」「婚約したくらいで威張ってるんじゃないわよ!」と逆ギレ。

 

「本当に彼を幸せにできるのは私だけなんだから!」「私と彼は運命の赤い糸でつながってるの」「ぽっと出の女が調子に乗るんじゃないわよ!」

 

そして、「言っておくけど、彼は私と長くいすぎたせいで、私の本当の魅力に気づいていないだけだから!」「このまま彼と順調に結婚できるなんて思わないことね!」と言ったのです。私は彼女が本性を現してきたことに驚き、固まってしまいました……。

 

 

 

両家顔合わせの日になぜか現れた幼馴染

2カ月後、両家顔合わせの日――。

 

顔合わせのために指定した料亭に、なぜか幼なじみの姿が。なぜここに?と思った瞬間に、彼女はずんずんと私のほうへ近づいてきて……私の顔にコップに入った水をかけてきたのです!

 

すぐさま私に駆け寄ってきてくれたのは、私の両親と、彼のご両親。彼自身は「どうしたんだ?大丈夫か!?」と言って、なぜか幼なじみのほうに駆け寄っていました。

 

 

 

見つめ合って2人きりの世界に入っている彼と幼なじみの目には入っていないようですが、彼のご両親は怒りの形相で2人をにらんでいました。もちろん、私の両親も……。

 

彼のご両親にタクシーを呼んでもらい、両親と一緒に私は料亭を出ました。すると彼女からメッセージが。

 

「見たでしょ?一番彼に大事にされてるのも愛されてるのも私なの!」

「私が彼と結婚するから、婚約破棄よろしくねw」

「ぜひ!」

「え?」

 

私は料亭で彼が彼女の方に向かう姿を見て、彼への気持ちがすーっと冷めていくのを感じていたのです。このときすでに私は、2人への仕返しを考えていました。

 

秘密の関係を続けていた2人の末路

翌日――。

 

「本当にごめん!」「親父とおふくろに怒鳴られて、やっと気づいたよ……」「俺が悪かった、幼なじみとはいえ距離を取るべきだった……そしたらあいつにも勘違いさせることもなかったのに……」と謝罪の連絡をしてきた彼。

 

「本当に彼女とは何もなかったんだよね?」「あんなとんでもない行動に走るなんて、何か理由があると思うの」と言うと、彼は「浮気は絶対にしてない!本当にただの幼なじみ!」「一線を越えたことはないし、これからもないからな!」と力強く行ってきました。

 

しかし、私は彼の言葉がすべて嘘であることを知っているのです。

 

 

昨日、私のことを心配し、駆けつけてくれた彼のご両親に、私は今までの経緯を説明。彼の父親は怒りで真っ赤に、彼の母親は真っ青になっていました。そして、彼のご両親に、幼なじみのご両親へ状況を説明してもらいました。

 

すると、幼なじみのご両親は「娘はそちらの息子さんと付き合っていると聞いている」と言うのです。幼なじみは彼とのデート写真なども親に見せていたようで、幼なじみのご両親も混乱しているようでした。

 

「本当は浮気関係に発展していたんだよね?」「ただの幼なじみだからって嘘をついて……その裏でやることやってたって認めなさいよ!」

 

すると「えっと……それはちょっとした気の迷いっていうか……」「あの、本当に出来心だったんだ!」「浮気したことは認めるし、謝るよ!」と慌てる彼。

 

私はきっぱりと告げました。

 

「あなたとは婚約破棄させてもらいます。慰謝料も覚悟しておいてよね」

 

その後――。

 

 

私は元彼と幼なじみに慰謝料を請求。2人は売れるものは売り払い、消費者金融などからも借金をして、なんとかお金を工面したようです。

 

結局、元彼と幼なじみは「もう私たちにはお互いしかいないから……」と言って結婚。「なんだかんだ言ってもみんなお祝いしてくれるよね!」という安易な考えで、さらに借金を重ねて結婚式を行ったそうですが、誰1人として出席しなかったそう。

 

私はしばらく実家に身を寄せることに。はじめのうちは婚約破棄してしまったことに対する淋しさのような気持ちもちょっぴりありました。けれども今は浮気するような男と一緒にならなくてよかったと思えるようになりました。今回のことを通して、これから付き合う人はよく吟味しようと肝に銘じました。

 

【取材時期:2024年12月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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