冬キャベツの特徴
11月〜3月頃に収穫されるキャベツは、形が平たく、葉が厚いものが多いです。
これは、寒い環境の中でじっくりと育つため。春や夏に収穫されるものと異なり、葉の巻きがしっかりしていて、どっしりと重いのが特徴です。
また、寒さにさらされることで、葉の中の糖分が蓄積されて、食べた時に甘みを強く感じます。
冬キャベツは、日本だけでなくヨーロッパの料理にも欠かせない存在。煮込み料理やスープの具材、寒い時期の保存食として今も昔も親しまれています。
春夏キャベツの特徴もチェック!
春夏キャベツは、葉がやわらかく巻きがふわっとしており、球体の形をしています。冬キャベツと大きく異なるのは、保存方法です。春夏は外気温も高いため、必ず野菜室で保管しましょう。
また、おすすめの食べ方も異なります。葉がみずみずしく張りがあるので、サラダや浅漬けなど、生で美味しく食べることができますよ。
冬キャベツの選び方
まずは、「重さ」をチェックしましょう。手に取ったときにずっしりとした重みがあるものは、葉がしっかり詰まっている証拠。
また、見た目も重要です。外葉の色が鮮やかな緑色で、新鮮でしおれていないものを選びましょう。
1/2サイズなどカットされたものを購入する際は、切り口が白くみずみずしいものを選んでくださいね。切り口が茶色く変色しているものは、収穫から時間がたっているサインです。
冬キャベツの保存方法
カットせずに丸ごと保存した方が鮮度を保ちやすいので、外側の葉からはがして食べていくと日持ちします。
農林水産省のホームページでも、カットされたキャベツは約数日〜1週間しか日持ちしないのに対し、丸ごとであれば約半月(2週間)はもつ、と紹介されています。
気温の低い冬場は、冷蔵庫に入れなくても保存ができます。新聞紙などで包んで乾燥を防ぎながら、風通しの良い冷暗所に置いておきましょう。
カットした後のキャベツは、切り口が乾燥しないようにラップで密封し、冷蔵庫の野菜室で保存してください。
冬キャベツのおすすめ調理法
冬キャベツの葉は、加熱すると甘みが引き出されるので、煮る・炒める・蒸すなどの調理に向いています。
また、葉がかたくしっかりしているので、煮込んでも崩れにくいという特徴があります。
ロールキャベツやポトフにしてじっくり煮込めば、葉がスープをひたひたに含み、更に甘みも増すので、寒い冬の食卓にピッタリ。
もちろん洋食だけでなく、和食や中華などにも使うことができます。たとえば、豚肉とキャベツを交互に敷いて並べたミルフィーユ鍋は、手軽にキャベツをたっぷり食べられます。
その他にも、ホイコーローなどの炒め物、他の野菜や肉と一緒のせいろ蒸し、温野菜にしても美味しいですよ。
冬キャベツを美味しく食べよう!
厚みのある葉と甘みが特徴の冬キャベツは、寒い季節にぴったりの食材です。選び方や保存方法に少し気を付けるだけで、旬の美味しさを存分に楽しむことができます。
鍋物などさまざまなレシピに取り入れ、温かい冬の食卓を彩ってみてはいかがでしょうか。