何が起きている?
年明け初日。仕事が終わり、幹事である私とサポートしてくれた同期数名が、他の社員よりも先に新年会会場に到着したのですが……。目の前に広がる光景に言葉を失いました。
「これ……何? 何が起きているの?」
その会場は、まるで小学校の運動場と化していました。5人もの子どもたちが走り回り、個室の壁や障子には穴まで……。並べられた料理もすでに食べ散らかされています。私たちが驚きで立ちすくんでいると、無邪気な少女が現れました。
「あの、あなたは……? ご両親は一緒じゃないの?」と尋ねると、女の子は笑顔で答えました。
「こんにちは! うちのママがここにいなさいって言ったので、弟たちと待っているんです。その間、料理は食べていてもいいって♪」
同僚ママの非常識さく裂!
ちょうどそのときやってきたのは、育休中のはずの同僚ママ。派手な装いで、「皆さん、お久しぶり♪今日みたいな華やかな場には、私が必要じゃない? ついでだから、うちの子たちも便乗させてもらったわ♡」と軽い調子で話し始めたのです。
そして、大暴れしている子どもたちには注意もせず野放しのまま。泣き出す子もいるのに、面倒を見ようとしないのです。おまけに、「あ、子どもの食事代はタダでいいよね? 夕飯代が浮いてラッキー」と信じがたい発言まで飛び出しました。
あっけにとられていた私たちですが、「ちょっと待って。新年会への出席の連絡もなかったし、お子さんのことも聞いていません! いきなりこんな大勢で来られても困ります!」と抗議すると……。
「育休中だって社員なんだから参加する権利はあるはずよ。この少子化社会で貢献しているんだから感謝してほしいくらいよ」とふんぞり返ってお酒を飲み始めました。
驚がくの事実が発覚
困り果てた私たち。そこへ、事態を収拾すべく現れたのは私の姉、わが社の社長でした。
「お姉ちゃん、ごめん。新年会をするはずが……」。私が謝ると、姉はゆっくり周囲を見回して、衝撃のひと言を放ったのです。
「大丈夫。これ、想定内だったのよ」。そして育休ママに向き直りました。
「あなたは、たしかに育休を取得していたわ。だけど申請していた期間よりも長く無断で休み続けていましたよね。その後も何の連絡もなく、無断欠勤の状態が半年以上も続いています」
そう。会社からは何度も連絡したものの、なぜか直接本人とは話せないまま。育児で大変だろうと目をつぶり、基本給の支払いが滞らないよう雇用状態を継続してきたものの、さすがに堪忍袋の緒が切れたと姉は言います。
「会社はあなたがいなくても問題なく回っている。もともと大した仕事を任せられる人材じゃなかったようだし、あなたの部署から苦情も来ていたの。子どもを理由に仕事を放棄したり、一方で独身や子どものいない同僚には上から目線で嫌みを言ったりしていたんですって?」
社会人として
ガクブルで言い訳を連呼し始めた「自称」育休中の同僚ママ。しかし姉はきぜんと宣告しました。
「あなたはすでに解雇です。会社からの通知や解雇届すら無視していたようだけれど、正式に手続きは完了しています。それから、今日食べ散らかされた30名分の料理代、会場の損害賠償も請求させてもらいますから」
彼女は真っ青になっていましたが、姉は冷静に続けました。
「すべてあなたの非常識が招いた結果よ。最後の恩情として、この場は私が代金を立て替えますから、来週中に返済してください。でなければ警察に訴えてもいい。無断で無関係な会社の社内行事に入り込み、無銭飲食をしたって」
その後のてん末は
「私にも子どもはいないから、育児の大変さはわからないかもしれない。だけど、非常識な態度を取っても許されるだなんて学んでほしくない。大人として、母親として、子どもに恥ずかしくないよう、しっかり責任は取りなさい」
うなだれて家に帰った彼女は、週明けに、姉が立て替えた分を返済しに来たそうです。プライドか良心の呵責(かしゃく)かはわかりませんが、踏み倒すほどの度胸はなかったのでしょう。
一方の私たちは、別日に新年会をやり直しました。今度は無事に楽しい食事が終わり、私も幹事として肩の荷が下りたところです。ちなみに、あのときの姉のきっぱりとした態度に感激した私たちは、改めてこの会社で仕事にまい進したいと思っています。
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ほとんどの社会人・ワーキングママは真面目に仕事や育児を頑張っていると思いますが、一部の人のように子どもを理由に何でもかんでも好き放題というのは、非常識すぎますよね。長期の無断欠勤ももってのほか。解雇も当然ではないでしょうか。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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