私はアッシー!?
ママ友とは一緒にどこかへ出かけることも多いのですが、夜ごはんまで一緒に食べるときはいつも私が車を出します。なぜなら、ママ友は大の酒好きで、一方私はまったく飲まないためです。
最初はママ友も遠慮がちに「今日もいいの? ありがとう!」「すごい助かる!」と言ってくれており、私もまったく気にしていなかったのですが……。
いつしか私が車を出すことが当たり前のようになっていきました。気遣いの言葉もなくなっていき、そしてついに「どうせ今日も飲まないでしょ?」となんだか送迎係のような扱いをされているように感じ始めました。
「どうせ」に違和感
ママ友も悪気はなかったと思うのですが、「どうせ」という言葉にどうしてもひっかかってしまい……。しかもこれまで車を幾度となく出してきましたが、ガソリン代などをもらったことは一度もないことにも気が付いてしまった私。
ママ友は悪い人ではないのですが、おいしくお酒を飲みたい、タクシー代を払いたくない、という願望から私を都合よく利用しているのかもしれないと感じて、モヤモヤし始めてしまいました。
ママ友に変化が…
しかし、私がママ友の言動に違和感を覚えるようになってから、ママ友は私の様子から何かを感じ取ったのか、一緒に行っている習い事や近所の公園に行くときなど、ママ友の車に息子を乗せて行ってくれるようになったのです。
お互いに車を出すようになったことで、私はこれまでのモヤモヤは水に流すことにしたのでした。
今思えば、ママ友に対する不満や不信感が私の顔に出ていたかもしれません。しかし、結果としてママ友と持ちつ持たれつの関係を築くことができ、以前よりも気軽に付き合えるようになりました。親しき仲にも礼儀ありという言葉を、改めて考えさせられた出来事でした。
著者:鬼頭いちか/30代女性。2017年と2020年生まれの男の子の母。パワフルな義両親と敷地内同居中。貿易関連の資格を多数保有。
イラスト:ミロチ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年2月)