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0歳の息子が就寝中に嘔吐。胃腸炎かな?「え、嘘ですよね…?」医師から到底信じられない診断結果が…

息子が生後9カ月のときに起こった話です。ある夜、息子を寝かしつけて夫とお互いに自分の時間を過ごしていたときに、息子が突然泣き始めました。そのころは寝始めてから2時間くらいは浅い眠りで泣くことが多かったので、いつものことだろうと思いながら息子のところへ駆けつけたのですが……。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師高増哲也先生
神奈川県立こども医療センター アレルギー科医長

1989年広島大学医学部医学科卒業。東京大学小児科、茅ヶ崎市立病院小児科、横浜市立大学寄生虫学などを経て、99年から現職。日本アレルギー学会 指導医。日本小児臨床アレルギー学会 理事。17年より神奈川県立保健福祉大学 臨床教授。19年より神奈川県立こども医療センターアレルギーセンター 副センター長。2022年より地域保健推進部長も兼任。
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嘔吐の原因はまさかの…

息子を刺激しないように灯りはつけず、暗闇の中で抱き上げようとしたときになんと息子が嘔吐。もしかしたら具合が悪いのかもと思いましたが、吐ききったあとはスッキリとした様子で、着替えたあとはすぐに寝てしまいました。

 

次の日は元気だったので「昨日は食べ過ぎたのかな?」と思うだけでした。しかしその2日後、息子が朝寝をしている最中に勢いよく嘔吐。これはさすがに胃腸炎か何かかと思い、急いで息子を着替えさせ病院へ向かいます。

 

そこで診断されたのは胃腸炎ではなく「卵アレルギー」でした。アレルギーと聞くと、原因のものを食べてすぐ症状が出るものだと思っていましたが、息子は卵を食べて2~4時間とかなり間が空いていたので、まさかアレルギーだとは思わず困惑。衝撃的な診断でした。

 

病院でアレルギー検査を受け卵アレルギーだとわかったあとは、今まで卵黄や卵白を別々に食べて何も症状が出なかったことから、卵がごく少量含まれているお菓子を毎日食べさせて耐性をつけることになりました。アレルギーはすぐに起きるものだけでなく時間差で来ることもあるということを知り、食事をしたあとは注意深く息子を見ていないといけないと改めて思った出来事です。

 

◇ ◇ ◇

 

原因がわかって適切に対応ができ、本当によかったです。

実はこのような現象は最近とてもよく起きており、卵のうちでも「卵黄」が原因となっていることが多いのです。消化管アレルギー、または新生児・乳児食物蛋白誘発胃腸症と呼ばれていて、食べてから数時間経って猛烈な嘔吐が起き、吐いたあとはスッキリとしていることが多いです。

食べてすぐに起きるものではない、卵白を食べていないから大丈夫だと思ってしまいがち、一般的な血液検査では検出されないことから、通常の食物アレルギーとは性質が異なり気づきにくいのです。いったん発症すると、少し食べただけでも症状が出る状態になっている場合もあります。

 

この方は医師の指示のもと卵の含まれているお菓子を食べさせ始めましたが、アレルギーと判断された場合は自己判断で除去したり与えたりせず、必ず医師の指示に基づいて対応してください。

初めて食べさせる物は少量のみを午前中に与えるようにすると、午後に受診できて安心です。ちなみに、食べ始める時期を遅らせても予防には繋がらないと言われているので、わざと食べ始める時期を遅らせる必要はありません。赤ちゃんが食事をしたあとは、何か異変がないか注意深く見てあげてくださいね。

 

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

著者:白鳥 もち/30代女性・主婦

生後11カ月の息子を育てる母。趣味は動画を見ることと、漫画を読むこと。

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年2月)

 

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