見知らぬ人から突然意見の押し付け…
女の子は長男と同じおもちゃで遊びたいようでしたが、見本のおもちゃはボールが1つだけ。私は長男と女の子が交互に遊べるように、ボールを手渡して対応しました。2人とも順番で遊んでいましたが、渡したボールをぎゅっとつかんで離さなくなった女の子。「ここにポットンしてくれるかな」と声をかけるも、女の子は惜しんでなかなか手放しません。長男が待ちきれなくなりボールに手を伸ばそうとしたところ、それまでベンチでスマホをいじっていた女の子のおばあちゃんが「ぼくダメだよ!」と長男に声をかけてきました。驚いていると、「男の子なんだから、女の子に譲らないとダメでしょ。ほら、ママもちゃんとしつけなさい!」と続けるのでさらにびっくり。思わず「性別は関係ないのでは……」と伝えると「やさしくない男の子じゃ嫁さんに来てもらえないよ! うちの息子を見習ってほしいわ」とあざ笑う女性。
言い返そうとすると、あとからやってきた40代ぐらいの男性が「母さん!」と女性を止めました。男性は私に向かって「すみません、母が失礼なことを言いませんでしたか」と頭を下げてきます。「何言ってるのよ。私は女の子を優先しろってアドバイスしてあげただけよ。立派に息子を育て上げた先輩ママとして」と話し続ける女性。すると男性はおばあちゃんを制しながら、「だから! 性別で差をつけるようなことを言うなって話しただろ。そういうところが娘に悪影響だって気づいてくれよ」と話す男性。私のほうを振り返り「ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」と再び頭を下げ、女の子を抱っこして去っていきました。置いていかれたあばあちゃんは慌てて2人のあとを追いかけていったのでした。
子どもを連れていると、年上の女性に声をかけられることはよくあります。ときには自分の子育て論を話されることもありますが、そのことで相手の家族に謝られるのは初めての経験でした。偏った考え方は周りを巻き込んだり家族に迷惑をかけたりすることもあると知り、自分も気をつけなければと感じた出来事です。
著者:宮本真由美/30代・ライター。8歳の娘と5歳の息子の子育てに翻弄されるパートママ。年1回の大好きなディズニー旅行のために日々奮闘している。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年12月)
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