初めてのお葬式で戸惑った記憶
10代のころ、初めてお葬式に参列したとき、マナーについてはほとんど何も知らないままでした。そんな私にとって、一番緊張したのが焼香をする瞬間です。周囲の方のやり方をじっくり見たいのに、正面からは背中しか見えず、次が自分の番…何をどうすればいいのか全然わからず、頭の中が真っ白になりました。
焼香で真っ白になったあの瞬間
両親から「焼香の回数は前の人に合わせればいい」と言われたものの、「それよりも詳しく教えてほしい!」と思ったのをよく覚えています。そしていざ目の前に香炉が来たとき、私はうっかり香炉から香を取ってしまいました。香炉の灰の熱さと恥ずかしさが一気に込み上げてきて、「ああ、二択を外した…」と一瞬で赤面したのを覚えています。
痛恨のミスから学んだ、大切な気付き
この出来事以来、場の作法を何も知らずに飛び込むのは、やはり大変だと痛感。あのときは本当に穴があったら入りたい思いでした。しかし今では「誰かに聞けばよかった」「事前に少しでも調べておけばよかった」と思っています。
そんな経験があるからこそ、自分の子どもたちには、必要なマナーを前もって少しずつ教えてあげたいと思うようになりました。何もわからないままで恥ずかしい思いをするより、「知っておいてよかった」と思える瞬間を増やしてあげたいのです。
当時は純粋に戸惑いばかりでしたが、今では「やらかしてしまったな」という思い出として、人との集まりや儀式に参加する大切さも感じられるようになりました。失敗したからこそ、次はもっと落ち着いて振る舞えると思います。そうした小さな体験が、後々の自信につながるのだなと振り返ることができました。
まとめ
ほんのささいなミスでも、そのときの恥ずかしさや焦りは自分を成長させるきっかけになります。慌てた記憶があるからこそ、次に同じ場面に出合ったとき落ち着いて行動できるもの。そう考えると、失敗も悪くないなと思いました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:宗方栞/40代女性・パート
イラスト/マキノ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年1月)
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