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妊娠中におなかが張って動けないのに義母が「無理してでも働いて!」聞いていた夫がズバッと反撃の一言

義父の誕生日には、親戚や義父の友人が集まりお祝いをするのが毎年恒例です。義実家から車で5時間ほどかかる県外に住む私たち夫婦も、もちろん参加するのが使命。結婚当初は義実家のこの習慣に驚き、「こんな家族もいるんだな」と思っていました。しかし妊娠5カ月で体調不良のころ、私は「今年はさすがに参加できない」と思い、義母に伝えたのですが……。

 

妊娠中の私をこき使う義母

義母に「妊娠中で体調不良が続いているので、今年のお誕生日会には参加できません」と伝えると、「妊娠してても動けるでしょう! 毎年恒例だから帰ってくるのよ!」とまさかのひと言が。夫も「無理しなくていいよ。今回はやめておく?」と言ってくれましたが「毎年のことだから、仕方がないよ。行こう」と言い、体調が悪い中義父の誕生日をお祝いするために義実家へ……。


誕生日会には私たち夫婦と義母を除いて親戚7~8名が集まっていました。夫も手伝ってくれてはいますが、料理の手伝いやお酒の準備で妊婦の私も大忙し。「お客様に自分でお酒をつがせるのは失礼よ! 妊婦だからと言って甘えないで、しっかりみんなにお酌をしてちょうだい。合間に台所へ来て盛り付けを手伝って」と容赦のない義母。私は一生懸命手伝っていましたが、急におなかが張り動けなくなったのです。義母に「少し休ませてください」と伝えると、「私のころは、妊婦でも元気に動いて、何でもできていたわ。無理してでもおもてなしが優先よ。しっかりしなさい!」と言われてしまい……。衝撃のひと言に、私は返す言葉もなくあ然としました。

 

すると義母の発言を聞いた夫が、「もう無理させないでくれ。初孫に何かあったらどうするんだよ! 妊婦なのにここまでこき使われるなんて思っていなかった。もっと母さんには常識があると信じてたのに。今日は来るんじゃなかったよ。それに人の手が借りたくなるほど忙しいなら、もう誕生日会はやめたらいいんじゃないか?」と言ってくれたのです。義母は少し黙ったあと、「そうね。もう私たち夫婦も歳をとってきたしね……」とひと言。「でも今は忙しいから、あなたが嫁ちゃんの分まで手伝ってちょうだい!」と夫に伝え、義母は相変わらず忙しい宴の場に戻っていきましたが、夫の言葉は少しだけ響いたように見えました。その後、私は別の静かな部屋で休ませてもらい、おなかの張りも落ち着きひと安心。帰宅するときには「妊婦さんなのにこき使ってごめんなさいね」と謝ってくれたのでした。

 

翌年、息子が生まれて初めて参加した義父の誕生日会の席には、夫と私と息子だけで義父の友人や親戚は呼んでいない様子。義母は「以前息子に言われた言葉が心に刺さったの。たしかに私たちは歳をとるばかりだし、ずっと無理はできないわ。これからは、お父さんと一緒にゆっくり過ごすことにするわ」と話してくれました。義実家恒例のお客を招いておこなう誕生日会もついに幕を閉じました。誕生日会自体をなくすのは、義父が寂しがるからと、今では私たち家族と義母だけで、毎年お祝いしています。


義父も今回の出来事で、義母や私たちを働かせることはよくなかったと反省してくれています。強気な義母も息子の言葉なら耳を貸すのだなと実感した出来事です。

 

 

著者:桂ゆかり/30代・ライター。働く乗り物が大好きな4歳の男の子と、ティッシュをひらひらして遊ぶのが大好きな2歳の女の子を育てるママ。夫は夜勤のため、月〜土曜日までワンオペの日々を過ごしている。

 

作画:ひのっしー

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年12月)

 

 

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