子どもを見ていないママ友
待ち合わせをしたカフェは、赤ちゃんと一緒に過ごすことができる有名なお店でした。Bさんは「SNSに子どもの写真をアップしたり、行ったお店の感想を書いたりするお仕事をしているの」と自己紹介してくれて、私は「ママインフルエンサーなんですね! 子どももとってもラブリーだし、今どきでカッコいい!」と返しながら、3人で子どもや育児について話し、時間が過ぎていきました。ところが、Bさんの子どもはお店の花瓶を触ったり、自分の靴を食べようとしたりと目が離せないくらい活発な様子。しかしBさんはランチの写真の撮影や動画の確認に夢中で、子どもが危ないことをしていても気がついておらず、私たちのほうが目を離せないほどでした。
そして帰り際、お会計は私がみんなから回収し代表で払うようにしていたので、Bさんはその間に「少しお店の外の動画を撮ってくるね」と言い出ていきました。「わかった」と言い、私がお金を支払おうとしていたそのとき、レジの横に畳んで立てかけていたベビーカーをBさんの子どもが倒してしまい、娘がベビーカーの下敷きに! 私は驚いて慌ててベビーカーを持ち上げ、娘を抱き上げました。幸いけがはなさそうですが、娘は痛みと驚きでギャン泣き。
抱っこしてもなかなか落ち着かず困り果てていると、Bさんが「どうしたの〜? いっぱい遊んで眠たいのかな?」と笑いながら近づいてきました。その言葉にモヤモヤした私。するとAさんが「Bさんの子どもがベビーカーを倒して、娘ちゃんに当たって下敷きになって泣いているんだよ!」と言いました。するとBさんは「え、そうなの? 下敷きになるなんて、子どもをちゃんと見てなかったの?」と私に言います。この言葉に腹が立った私が言い返そうとすると、Aさんが続けて「子どもをちゃんと見てないのはBさんのほうでしょ? Bさんの子ども、今日何度も危ないことをしていたけど気がつかなかった!? 撮った写真や動画をチェックするのもいいけど、自分の子どもをしっかり見てあげてよ!」と言いました。するとBさんはハッとした様子で「そうよね、私がちゃんと見てなかった。ごめんなさい……。娘ちゃんにけがはなかった? ごめんね」と謝ってくれ、モヤモヤした私の気持ちも収まったのでした。また、帰宅したあと念のため娘の体を確認したところ、擦り傷やあざなどもなく元気だったので一安心しました。
写真や動画を撮るのは思い出になりますし、仕事にしているのであれば大切なのは理解できます。しかし、まずは自分の子どもの動きや遊び方をしっかり見守り、周りの人に迷惑をかけないようにしてほしいと思いました。私も素敵な物を見たら写真を撮りたくなりますが、子どもと一緒のときは子どもから目を話さないようにして、写真や動画は余裕があるときだけ撮ろうと決めた出来事です。
著者:早坂すず/30代・ライター。結婚を機に地方へ移住した、1歳の娘を育てるママ。ママ業とライター業の掛け持ちに日々悪戦苦闘中。娘が歌に合わせて踊るのを見るが癒し。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年2月)
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