緊急事態! 長男がけいれん→救急車を呼ぶと夫が…!?
私は当時、3歳の次女・2歳の長男・0歳の三女と児童センターを訪れていました。遊んでいるときはとても元気な長男でしたが、帰る時間が近づくころにぼーっとし始めて、抱っこを求めてきたので抱っこをすると、けいれんをし始めたのです。
長男は熱性けいれんを何度か経験したことがあったのですが、やはり、けいれんを目の当たりにすると不安でいっぱいに__。児童センターの先生が救急車を呼んでくれて、長男と私、次女、三女は救急車で病院に向かうことになりました。
救急車に乗り、救急隊員に必要事項(名前、年齢、体重、熱性けいれんが過去にあったか、けいれんの時間、けいれんの様子など)を伝えたあと、夫に電話をかけました。しかし、夫は仕事中ということもあり、電話に出なかったのです。私は電話をあきらめ、長男が熱性けいれんを起こして救急車で運ばれていること、あとでまた連絡することをメッセージで送り、スマホをバッグにしまいました。
すると、病院に着く手前で夫から着信があり、「ねえ! どうしたの?」との言葉が……。私は「伝えたいことは全部メッセージに書いてあるやろ!」と心の中で叫びながら「今、説明する余裕ないから」と電話を切りました。
夫が仕事で電話に出ることができなかったことも、心配してすぐにかけ直してくることもしょうがないことだとは思います。しかし、メッセージをちゃんと読まず、何も考えずに電話をかけてきた夫にイラッとした気持ちは、今でもどうしても忘れることができません。私も同じことをしないように気をつけたいと思った出来事でした。
著者:松谷 えりな/3歳の息子と、7歳、5歳、2歳の娘たちの4児のママ。教員免許保持。子ども4人と夫、ペットのわんちゃん1匹と暮らしており、趣味は子どもたちといろいろな公園へ遊びに行くこと。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています。
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お子さんの突然のけいれん、救急車での搬送などママはとても心配したことでしょう。突然の連絡に同じようにパパも動揺をしてしまったのだと思いますが、冷静な対応も時に必要だとエピソードを通して改めて学びました。
続いてのお話は、子どもの誕生日に起きた体調の異変。慌てて救急車を呼ぶと……!?
夜中に子どもが泣き叫び…救急車を呼ぶとまさかの展開に!?
息子の3歳の誕生日のことです。ケーキも食べ終え、プレゼントも渡し、にこにこで眠りについた息子。しっかり寝付いたのを見届けたあと、私たち夫婦はリビングでテレビを見ていました。すると、寝室から「ぎゃーっ!」と息子の泣き叫ぶ声がしたのです……。慌てて寝室に向かった私たち。息子は布団の上で泣き叫んでいました。背中をトントンしてあげたらだいぶ落ち着き、また眠った息子。しかし、なんだか胸騒ぎがした私は、そのまま添い寝をすることに。
すると、1時間後くらいに息子がうなり始め、さらに体が震え始めました。育児書で見たけいれんだと気付き、すぐさま夫を呼んだ私。熱を測ると39度超。坐薬を入れようとしたら、また息子の体が震え出し、けいれんが始まってしまいました。どこかで「一度に2回のけいれんは危険だ」というのを聞いた覚えがあったので、夫に「救急車を呼んで!」と叫びました。ぐったりした息子を抱えて外に出て、そのまま救急車に乗り込みました。
つらそうな息子でしたが、意識を取り戻して「ここはどこ……?」と聞いてきたので「救急車の中だよ」と答えると、高熱があるにもかかわらず大興奮。うれしそうに車内を見回し、はしゃぎ始めました。息子の生年月日を確認した救急隊員さんも、息子に「今日お誕生日なんだね!」と声をかけてくれました。憧れの救急隊員さんにお祝いされて、ますます息子は大はしゃぎ。
結局、熱性けいれんの診断を受け、症状からそのまま1週間入院することになった息子。とんだ誕生日となってしまいましたが、大好きな救急車に乗れて、憧れの救急隊員さんとお話しできて、息子はとてもうれしかったようです。
著者:小林りこ/4歳息子と0歳娘を育てる教員ママ。最近始めたポイ活にハマり中。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています。
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息子さんのお誕生日の日にまさかの体調異変、けいれんの症状が起き、ご両親も心配したことでしょう。救急車の中で意識を取り戻し、その後の体調も順調に回復されたとのことで、本当によかったです。
最後のお話は、海外に住んでいるときに起きた子どものけいれんのお話です。海外で緊急の事態が起こった際の対応とは!?
異国の地で起きた子どもの熱性けいれん!→救急車を呼ぼうとすると!?
わが家の長男は、夫の転勤先であるイギリスで生まれました。生後10カ月のころ、深夜1時過ぎに突然ギャーと叫んだ長男。私と夫は長男が寝ぼけたのかと思いましたが、長男の体は熱く、顔色はみるみる真っ白になり、手足がガクガクと震えだしたのです。白目をむき、ぐったりとした様子の長男を見た私は、このままではわが子を失ってしまうとパニックになってしまいました。
私は「とにかく救急車!」と我に返りましたが、イギリスの救急ダイヤル「999」が思い出せませんでした。焦る中、私の目に入ったのは母子健康手帳に挟まれた髄膜炎のパンフレット。とにかく医療機関からアドバイスが欲しかった私は、記載された緊急相談ダイヤルへ電話をかけました。長男の症状をオペレーターに説明すると、私のしどろもどろな英語でも状況を察したオペレーターは、なんと救急車を手配してくれたのです。
到着した救急隊員から、長男は熱が40度を超えており熱性けいれんが疑わしいと言われ、念のため救急車で病院へ行くことに。検査を受けた長男はやはり熱性けいれんとの診断で、落ち着いたあとすぐに帰宅できました。
救急車も呼べず、焦って髄膜炎の緊急相談ダイヤルにかけた上に、長男の状態を英語で十分に説明できなかったことを反省した私。その後イギリスの救急ダイヤルと、伝達事項を書いた英語のメモを壁に貼ったり、現地の乳幼児救急救命講座を受けたりと、できる限りの緊急時の対策をしました。わが子の緊急時に英語でも対応できるよう、しっかり勉強しなければと自分への戒めになった出来事でした。
著者:濱田よし/2014年イギリス生まれの長男、2018年日本生まれの長女と2021年アメリカ生まれの次女、夫の5人家族。夫の海外転勤による約10年の海外生活を経て日本に帰国。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています。
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海外で緊急事態が発生した場合、慌ててしまうのは自然なことだと思います。それでも、冷静に緊急ダイヤルに連絡し、状況を英語で伝えたママの対応は素晴らしかったと思います。このときの経験から、次に異変が起きた時によりスムーズに対処できるようにいろいろと見直したという点も参考になりました!
今回は、子どもが熱性けいれんを起こした際のエピソードをご紹介しました。突然の体調の変化に慌ててしまうこともあるかと思いますが、子どものけいれんについての知識を深め、いざという時に冷静に対処できるように心がけることが大切ですね。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
※ほとんどの熱性けいれんは5分以内に自然におさまるため、けがをしないよう安全な場所に寝かせ、吐いたときに息がつまらないよう体を横向きにしましょう。また、発作が始まった時刻や発作の様子を記録したり、動画で撮影したりすると、受診時に役立ちます。けいれんが5分以上続くようであれば、救急車などで病院に搬送することがすすめられ、また初めての熱性けいれんの場合は、救急外来などの医療機関を受診すると良いでしょう。判断に迷った場合は、かかりつけの小児科、または小児救急電話相談(#8000)に相談しましょう。
監修者:助産師/松田玲子
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