「1週間以内に出ていけ!」突然の離婚宣告
ある日、夫からいきなり離婚を突きつけられました。1週間以内に出ていけというのです。運命の出会いがあったという夫。そう言えば聞こえはいいですが、要は不倫です。好きという気持ちは止められないと言っていました。私たちが出会ったころを思い出します。あのときの夫はアプローチが強烈で、私が困るくらいでしたから。
後から何か言われては困ると、夫は慰謝料を渡してきました。自分が不利にならないよう、父をクビにすると言ってきました。元妻の父親が職場にいるなんて気まずいだろうと言うのです。あまりの横暴ぶりに、呆れてしまいました。クビの件は、義父である社長も了承していると言います。不当解雇だと抗議しましたが、病気の母親を弱みとして握られた私は、慰謝料をもって実家へ帰れと怒鳴られました。
何もかも終わった後、夫は連絡してきました。
「急に離婚になって悪いな」
「ま、恨まないでくれよ」
恨むだなんて、そんな……。
「うん、離婚できてうれしい!お幸せに」
「え?」
私と父のことを笑った夫から連絡が…!?
やっと離婚できた……。急展開でしたが、意外にもうれしく感じました。
一目ぼれした夫が、うちに何度も押しかけてきたあのころ……。若かった私は、彼を一途な人だと勘違いしたのです。ここ2年は、家政婦みたいな存在になっていた私。何か言えば「父親を解雇する」と脅してきて……。
父親のことを無能社員と言い、俺の会社が雇ってやったおかげで母親の治療費を払えたのだから感謝しろと言ってきました。しかし、正しくは義父が雇用主です。私が口答えすると夫はいら立ち、父娘で無職だなんて面白いと笑ってきました。
1カ月後、夫から急に連絡がありました。なんでも次期社長候補から外されたのだそうです。理由は、私たちを苦しめたから。彼は、私が義父に頼ったと思ったらしいですが、まったく違います。義父に圧力をかけたのは、私の母方の祖父。私の母は父と駆け落ち同然で結婚したため、両親とは連絡をとっていませんでした。ですが、親族の死をきっかけに交流するようになり、私は祖父に今までのことをいろいろと話しました。もちろん、夫のことも全部です。
祖父は会社を経営しており、義父ともつながりがあったようです。義父は祖父を尊敬しており、今回の顛末となりました。
やり直したいと連絡があるも下心が見え見えで…
祖父の権力の前には、夫など非力なもの。ひたすら謝罪し、頭を下げてくる夫は今までとはまるで別人でした。そして、私をべた褒めし、やり直そうとまで言ってきたのです。たしか、運命の出会いがあったと言っていたような……。
もう1度チャンスをくださいって、この3年、チャンスなんていくらでもあったはず。家政婦扱いもひどいものでした。次に苦しむのは、夫です。
私とやり直したいと言ってきたのも、祖父の会社のことを知ったからに違いありません。あわよくば入社できるかも……というゲスい考えが丸見えでした。もう二度と私の目の前に現れないでほしいです。
今、父と私は祖父の会社で働いています。母の病気も快方に向かっており、毎日が幸せです。これからは自分の気持ちを大切にし、後悔しない生き方をしていこうと思います。
◇ ◇ ◇
自分勝手な言動で妻を苦しめてきた夫。ひとりになった今、しっかり反省してほしいですね。
【取材時期:2025年1月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。