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「子宮内に入れる!?」40代、寝込むほど悪化した生理痛が改善したミレーナって?

生理のたびに起こる生理痛。もともとそんなにひどいわけではありませんでしたが、40代になって悪化してしまいました。寝込むほどつらくなった生理痛が、病院の処置で驚くほど軽くなった体験談を紹介します。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師駒形依子 先生
産婦人科 | こまがた医院院長

東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
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40代で生理痛が悪化!

若いときは、そんなに生理痛がひどくはありませんでした。倦怠感が少しと腰痛はあるけれど、日常生活には影響がない程度。周りからは「アラフォーになって閉経が近づくと、生理痛がだんだん軽くなるよ」と聞いていました。しかし、私の場合は逆。40代になり生理の時期になると、頭がぼーっとして全身がだるく、めまいがしてフラフラするようになりました。同僚からは顔色が悪いと心配されることも。

 

みんなに「生理痛だ」と説明するのも抵抗感があり、「大丈夫です」と適当にごまかしていました。あまりにもひどい日は車の運転中に目がかすんだり、階段から落ちそうになったり、倒れそうになったりと、日常生活に支障を来すように。そんな日は早く帰り、ひたすら寝るしか対処法がなく、毎月生理が来るのが怖くなってしまいました。

 

病院に相談すると、思いがけない提案が

診察のイメージ

 

毎月の生理痛に悩み、インターネットで原因と対処法を調べてみました。すると、ひどい生理痛には婦人科系の病気が隠れていることもあると書かれています。自覚症状とネット情報を比較すると、おそらく私には婦人科系の病気はないと思われました。しかし、ピルを飲むと軽減されるということを知り、処方してもらえるかもと考え、産婦人科を受診しました。

 

医師に相談すると、私は40歳を過ぎていてBMIが高めなので、血栓症や心筋梗塞などのリスクを考えるとピルは避けたほうが良いとのことでした。それならば漢方薬などの他の薬を処方してもらえないだろうかと思ったとき、先生から「ミレーナを入れましょうか」と提案されました。

 

ミレーナとは、子宮内に装着するT字型の避妊具で、黄体ホルモン放出型子宮内システムとも呼ばれているそうです。ミレーナは子宮内で「レボノルゲストレル」という黄体ホルモンを最長5年間放出し、子宮内膜を薄くすることで月経時の出血量が大幅に減少するのだそうです。生理の出血量が大幅に減少し、ほとんど出なくなる人もいるそうです。

 

ミレーナを入れる? 思いがけない提案に戸惑いましたが、このつらさがなくなるのならと、処置をしてもらうことにしました。子宮口からミレーナを挿入するのですが、これが痛い! 人によってはまったく痛くないようですが、私はおなかを内部からガリガリと引っかかれているような痛みがありました。

 

 

生理痛が劇的に改善

開放感を感じ両手を広げている女性

 

装着はとても痛く、その日は帰って寝込んでしまいました。装着後数日は軽い出血も。しかし、それも次第になくなり、次の生理のときは少しおなかが痛いくらいで、最近のひどい生理痛はなくなったのです! 生活に支障を来すレベルの生理痛がなくなり、私の月に1回必ず来る不安が解消されました。これは本当にありがたいことでした。

 

毎月生理が来ても、ナプキンが必要だという以外は普通に生活ができるのです。当たり前の生活を継続して送れるありがたさを実感しました。

 

以前、タレントの益若つばささんがミレーナを装着していると公表したときは炎上覚悟だったそうです。「子宮内避妊システム」を入れているというと、性に開放的印象を抱かれやすいのかもしれません。しかし、私はミレーナに救われました。ミレーナによって望まない妊娠を避けることができ、生理痛に苦しむ女性が生活を取り戻せるのだから、社会の偏見がなくなってほしいと思います。

 

まとめ

年を取れば軽くなると思っていた生理痛が、40代になってから悪化するというまさかの事態。つらいだけでなく、車の運転時に事故につながりそうな危険もありました。それが子宮内避妊システム「ミレーナ」を装着することで劇的に改善。

 

生理痛が起こるのは仕方がないことかもしれません。しかし、それを我慢してもいいことはないと思い、病院に行く選択をしました。私は40代の経産婦だったのでミレーナの使用が適していると判断されました。

 

ピルの処方など他の対処になると思っていたので、子宮内避妊システムという思いもしない提案に驚きました。しかし、ミレーナを入れてアクティブに活動できるようになったので、病院に相談して本当によかったと思っています。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

著者:中野 静代/40代女性。38歳のときに離婚。 2児の母。今は娘とチワワと暮らしている。ブラックな仕事を退職したいと考えているが、住宅ローン・子どもの学費が重くのしかかっており、踏み切れないでいる。40代に入り、人生最大のモテ期に突入。

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

 

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