わが家のお金をあてにする義兄…
ところが期待に反して義兄は惨敗。カードの引き落としに必要なお金を一瞬で失いました。補填しようにも他の口座はすべて義姉が握っているので、バレずに工面するのは不可能です。「このままではギャンブル禁止になってしまう」と考えた義兄は、ある日、車で20分ほどの場所に住む、実の弟である私の夫を訪ねてきました。
2人はリビングの隣の部屋でヒソヒソ話。私の前でできない話? 怪しい……と思ってこっそり聞き耳をたてていると、夫が義兄から「お前、ちょっとお金貸してくんない?」と相談されているのが聞こえました。義兄の行動をよく理解している夫は、「うちも余裕ないし、妻にバレたら俺も困る」とかわします。私は義姉と仲がよく、私が知れば義姉にバレることを義兄も理解していました。そこで義兄は「娘ちゃんの学資保険ならお前の名義だろ。そこからいったん借り入れしてよ」ととんでもないことを言い始めたのです。夫は「なんでそんなことしなきゃいけないんだよ。いい加減にしろ!」と怒り、立ち上がりました。私は気づかれないようリビングに戻ります。
夫から今の話を改めて聞いた私は「ちょっと、やめて」と涙目の義兄を横目に、すぐに義姉に連絡。飛んできた義姉は、すくみあがる義兄と対面しました。「カードの引き落とし分を競馬に突っ込んだって!?」と怒る義姉に義兄は「はい……」とたじたじ。義姉はレースに惨敗したことを知りながら「そう。じゃあ儲かった分で私にバッグ買ってくれるよね?」と聞きます。義姉の圧に耐えかねた義兄は「レースには負けました。ごめんなさい!」と勢いよく土下座しました。義姉は「勝てる勝てるって、負けた回数のほうが多いじゃない! もうギャンブルは禁止よ!」と激怒。義兄は小さくなり、「はい……ごめんなさい」と平謝り。義姉は「次に同じことしたら離婚だから!」と最後通告を出し、義姉は「迷惑かけてごめんね」と私たちに謝って2人は帰って行きました。それ以降、義兄はおこづかいを減額された上、自分名義の通帳までも義姉に取り上げられ、ギャンブルは自粛しているそうです。
ギャンブル好きで借金を申し込む義兄には、困ったものです。借金の申し入れはきっぱり断るのが本人のためと言えますが、このようなことが何度も続く場合、夫の実の兄でも縁を切ることを考えてしまいます。借金を軽く考えると人間関係にひびが入るため、お金にはきれいでありたいと反面教師にした出来事でした。
著者:丘エリ/30代・自営業。3歳と6歳、9歳の元気な3姉妹を育てる母。夫婦共働きで家事シェアを進めるも、結局ワンオペになることがしばしば。推しのアイドルを日々の癒しとしている。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年2月)
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