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私から恋人を奪った友人「スピーチお願い♡」結婚式の招待状→楽しみでしたっ♪盛大にお祝いした結果!

大学時代、私にはとんでもない友人がいました。その友人というのは、入学してすぐから大学内で目立っていて、ワガママなお嬢さまとして名を馳せていました。知り合ったばかりのころは、多少ワガママだなと感じてはいたものの、噂が絶えないほどの有名人ではなかった彼女。

しかし、学校生活に慣れてくると徐々に本性を現して……。

 

友人の悪口を言って回ったり、特定の誰かにしつこくつきまとったりなど、性格の悪さが露呈していったのです。

 

当時私には、同じサークルに所属する彼がいました。茶化されるのが嫌だという彼の気持ちを尊重して、関係を内緒にしていた私たち。大学から離れた場所でいつも待ち合わせをしていました。

 

ある日、デートの待ち合わせ場所に向かっていた私。途中でワガママお嬢さまに会ってしまったのです。そのころ、彼女は私と同じサークルの先輩に夢中で、私を使ってお近づきになろうと、私の姿を見つけるとしつこく絡んできていました。

 

そんな彼女に見つかってしまい、つきまとわれて……。なんとか振り切って、ひとりで彼との待ち合わせ場所に向かったつもりでしたが、尾行されていました。

 

私の彼を見たとたん、目を輝かせて「かっこいい〜♡ あなたにはもったいない! 私にちょうだい♡」と言ってきた彼女。私はその発言にドン引きしましたが、確かに、彼は地味な私には不釣り合いなほどイケメンでした。

 

そしてなんと彼女は、私の目の前で堂々と彼を誘惑。しかし、彼は彼女を軽くあしらって、その日はなんとか彼女をかわしました。その後も彼女は、彼を待ち伏せするなどして接触してきたようですが、彼がきっぱり断ったので、それからは何もしてこなくなりました。

 

 

目に入ってしまった彼のスマホ画面

口の軽い彼女に私たちの関係がバレたにもかかわらず、あれ以降は特に何事もなく私たちのお付き合いは続きました。卒業して就職した今も、私たちは仲良しで結婚の約束もしています。

 

しかしある日、思いもしなかった事件が……。

 

たまたま目に入ってしまった彼のスマホの画面に、ちょうどワガママお嬢さまからのメッセージが表示されたのです。「やっと堂々と付き合える♡ うれしい♡」などの内容に驚いて、私は彼に説明を求めました。

 

すると、彼は私と別れて彼女と付き合うつもりだと言ったのです。そして、「結婚するなら金持ち一択!」と言い、私は家政婦代わりに便利だったからずっと付き合っていたと白状され、私はショックで言葉を失いました。

 

浮気をしていた彼に幻滅した私は、別れを決意。しかし、彼を奪った彼女にもひと言、言わないと気が済みません。「人の彼氏を取るなんて最低だ」と連絡すると、「別れてくれてありがとう♪」と感謝の言葉が返ってきたのです。

 

私の怒りは増長されましたが、相手にするほうがバカらしいと思い直し、彼と彼女の連絡先をブロックしたのでした。

 

それからの私は、2人のことなど忘れて仕事に打ち込み、バリバリ働きました。お陰でどんどん昇給し、重要な仕事も任されるようになり、充実した生活を送っていました。

 

そんな生活を続けて数年、年齢的に友人たちから結婚の知らせを耳にすることが増えたことで、再び彼のことが頭をよぎるように……。誰かの幸せな報告を聞くたびに、彼のことを思い出し、何度も打ちひしがれました。

 

 

綴られた嫌みな手書きメッセージ

そんなある日のこと、疲れて仕事から帰宅すると、ポストに最悪な物が届いていました。それは、私を裏切った彼と、彼を奪った彼女の結婚式の招待状。わざわざ、私の引っ越し先まで調べて送ってきたのです。

 

「結婚しま~す! 絶対出席してね!」という手書きのメッセージに目が点になる私。それだけでなく、私は2人のキューピッドだから、「スピーチもお願い♡ お祝いも奮発してね♪」などとも書かれていて、どこまで性格が悪いのかとあきれて、怒りを通り越して笑えてきました。

 

私は招待状を破いて捨てようと思いましたが、そのときふと、いいことをひらめいたのです。私は彼女たちのお望み通り、盛大にお祝いしてあげることにしました♪

 

そして、迎えた結婚式当日。
私は大きな贈り物を準備して式場に向かいました。順調に挙式が進み、いよいよ披露宴。食事がスタートしたころ、私は司会者に呼ばれて……。

 

新郎新婦の友人として紹介された私は、マイクの前に立ち「今日の日をとても楽しみにしていました」とスピーチ。そして、ついに仕返しのときがやってきたことを、会場の皆さんに説明したのです。

 

そして私は、贈り物を登場させました。現れたのは、3人の女性。全員、大学時代に私と同じサークルに在籍していました。女性たちは、ビラを参列者に配って回ります。そのビラに書かれているのは、自分たちが新郎と交際していた証拠。メッセージのスクショや、親密な写真、交際時期がわかるレシートなどの数々。

 

騒然とする会場で、再びマイクの前に立った私は丁寧に説明しました。実は、3人の女性たちは、数カ月前まで新郎と付き合っていたのです。その時期は、もちろん私と交際していた時期とも、新郎と新婦が婚約した時期とも重なります。

 

3人の女性たちも私と同じように、それらしい理由をつけて、自分との交際は内緒にしてほしいと言われていたのです。

 

 

盛大にお祝いしてあげた結果♪

実は、大学を卒業してすぐのころ、私は妙な噂を耳にしたことがありました。彼と付き合っていた人が、同じサークル内に数名いたと。しかし、その女性たちとの噂は、私と付き合う前の話だと、彼から聞いていたので気にしないようにしていました。

 

私は招待状が届いたときに、そのことを思い出したのです。もしかして……と思い、噂を聞いたことのある女性たちに連絡をしてみたところ、案の定、時期がかぶっていました。しかも3人も。

 

私が連絡をしたとき、女性たちは彼を探していました。一人ひとりの話を聞くと、急に別れを告げられ、家も引っ越していて、連絡が取れなくなったと全員が同じことを。私が事実を伝えると、「許せない」と怒りをあらわに……。怒って当然です。そうして私たちは、この日に至ったというわけなのです。

 

浮気の事実を知った新婦は激怒し、その場で新郎と取っ組み合いの喧嘩。浮気して奪った彼と、浮気が原因で喧嘩だなんて、バカらしくて見ていられませんでした。

 

参列者はあきれ、親族は頭を下げて回って……。めちゃくちゃになった披露宴は、そのまま中止となりました。

 

その後すぐに、新郎新婦は破局。式に会社関係の人もたくさん来ていたそうで、彼は仕事に行きづらくなり退職。家族からも縁を切られ、自業自得な結果となりました。

 

仕返しを果たした、私と3人の女性たちは、この一件で仲を深めて、今では大の親友となりました。過去のことは忘れて、みんなで前を向いて次の恋を探して、進み始めています。

 

◇ ◇ ◇

 

秘密の恋には、とんでもない裏があったとは……。2人だけの秘密を共有することで、より親密になれるなんて言いますが、それが浮気や不倫などではいけませんよね。彼は同時に何人もの女性に嘘をついて、騙していることに罪の意識を持つことはしなかったのでしょうか。今回の大失態をしっかり反省して、これから先、他の女性を相手に同じことを繰り返さないよう、改心してくれることを願うばかりです。

 

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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