夫はよく言えば兄貴肌、しかし言い換えれば自己中心的で、時代遅れな考えを持っていました。「家事は女がやるべき!」と断言し、共働きであるにも関わらず家事を一切してくれなかったのです。
私が体調を崩したときも、「熱が出たから何? 家事は女の仕事だって言ってるだろ? ちゃんと夕飯作れよな」と容赦なく言われ、愕然としました。
残業日に突然「同僚が来る」と言われて
ある朝、夫が「今夜同僚が来るから、夕飯の準備よろしく!」と言いました。その日は私が繁忙期のため残業があることを以前から伝えていた日。
「そう。私は夜まで仕事があるって伝えてたよね? おもてなし頑張ってね!」と、言うと夫は「は? 家事は女の仕事だろ? 早く帰って来て掃除と夕飯の準備、やっとけよ!」と怒り、そのまま家を出て行きました。
「夫が家事をしない」同僚に伝えた結果
この瞬間、私たちの関係性について根本的な問題があると感じ、変化が必要だと痛感しました。私は予定通り残業をすることにしました。
その日の夜、残業が終わり家に帰ると、夫と同僚たちが飲み会をしていました。私は、朝の出来事を同僚たちに、「私たちは共働きなので、家事は分担して、互いに支え合うべきだと思っています。でも夫は私の仕事を軽視していて、『仕事を切り上げて夫の飲み会のために早く帰れ。掃除も食事づくりも妻がすべき』と夫が言うんですが、どう思いますか?」と聞きました。
私の話を聞いた同僚たちは夫の言動や考えに驚き、「奥さんも働いてるのに、なんで家事やらないんですか?」「家庭は一緒に築き上げるものです。家事は夫婦で協力してこそ、家庭はうまくいくんですよ!」と説得してくれました。
夫が改心
夫は戸惑いながらも、同僚たちの言葉を聞いて、「これからはもっと協力する」と約束してくれました。その日を境に、夫は家事を積極的にしてくれるようになったのです。自分で家事をやるようになってその大変さを痛感したのか、夫が「便利家電を購入しようか」と提案・購入してくれて、より効率的に家事をこなせるようになったのも嬉しかったです。
週末には一緒に料理をすることが楽しみの一つとなり、夫婦としてのコミュニケーションも向上しました。以前よりも家庭内が和やかになり、お互いの価値を認め合うことの大切さを再認識しました。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。