こんにちは、助産院ばぶばぶ・院長のHISAKOです。赤ちゃんにいつまで授乳をしていたらいいのか悩むママも多いと思います。母乳はいいもののはずなのに、急に卒乳を考えなければならなかったり……。特に冬はママ自身も体調不良になりがちです。そんなときはどうしたらいいのでしょうか。
1歳過ぎたらおっぱいはやめなきゃダメ?
長期授乳に対する世間の風当たりは、いまだ厳しいものがあります。 1歳になるまでは「母乳が赤ちゃんには最高なんだよ!」としつこいぐらい言うのに、1歳すぎたら急に180度言われることが真逆になって、授乳を続けているママは肩身のせまい思いをする機会が増えます。
授乳歴が1年以上になり、ママが風邪を引いたりしたもんなら、「ウイルスが母乳に混入するから授乳したらダメ!」 「そもそも1歳過ぎて母乳なんか栄養のカケラもないんだよ!」などと言われることも。
ただ、風邪を診てほしくて受診しただけなのに、 長期授乳を続けていること自体を内科で怒られ、薬を処方してもらえず、泣き寝入りした経験がある人も少なくないと思います。
おっぱいで風邪はうつらない!
風邪ウイルスは母乳成分には混入しません。風邪っぴきのママのおっぱいを子どもが飲んだところで、 感染することはまずありえないといえるでしょう。うつるどころか、ママの罹っている風邪ウイルスに対する抗体を母乳を介して子どもに与えることができるので、天然の予防接種状態になり、強靭なカラダをつくる材料となります。
よって、ママが風邪を引いたときこそ積極的に授乳しましょう。ただし、ママの咳や鼻水などからの飛沫感染は普通にしてしまいますのでマスクなどで守りましょうね。
風邪薬は授乳中でも飲めるものが多い
いわゆる風邪薬、解熱鎮痛剤など、内科で一般的に処方されるお薬たちは、授乳中でも問題なく内服できるものばかりです。 インフルエンザのときに内服する薬でさえ授乳可です。抗生剤も大丈夫ですが、風邪はウイルス感染症なので、 基本的に抗生剤は無効です(抗生剤は細菌性感染症に効果あり)。
薬を飲んでいる間は一時的に断乳する……。するとどんな影響があるでしょうか。たとえ短期間であったとしても、母乳の質が劇的に低下したり、 乳腺炎などのリスクが上がったり、そもそも子どもも泣き叫ぶし……と、デメリットしかないともいえます。
1歳で卒乳しても、3歳で断乳しても、いろんな成長パターンの子どもがいていいやんね。人生、そんなひと筋縄でいきますかいな〜! そう思いませんか?