
夫と息子不在で予想外のメンバーに!
夫婦で話し合うと、夫は「俺は看病で家に残るから行ってきて」と言うのです。私は息子のことが心配ではありましたが、旅行の日を今か今かと待っていた両家の親の気持ちを思うと中止にはできません。
また、高齢の親たちのみで温泉に行かせるのも心配でした。結果、夫と病気の息子を置いて、私と両家の親たち5人で温泉旅行を決行することにしたのです。親たちも納得してくれました。
当日、温泉宿に着き夫に電話すると、息子はすでに熱が下がり落ち着いていて、ごはんを食べているとのこと。両親たちも私も少しホッとして、せっかく来たのだから温泉を楽しもう!と気持ちを切り替えることに。
両親たちと夕食を楽しんだあと…
そして夕食の時間、会場で料理を楽しみながら、食べ終わったらすぐに大浴場に行こうという話になりました。
宿泊する部屋は、私ひとり、私の両親、義両親と3部屋に分かれており、夕食後それぞれ部屋へ着替えなどを取りに行きました。私は夕食会場から部屋へ戻るときに、母と2人で歩きながら「一緒に大浴場へ行こう」と話していたので、着替えを取って待ち合わせ場所へ向かうことに。
義母には待ち合わせの声かけをしなかったのですが、みんなで食事中に大浴場の話をしていたため、義母もあとから来るだろうと思い込んでいました。義母と一緒に旅行するのは初めてだったものの、義母は内気なタイプでもなく、頻繁に会い何でも話せる間柄だと思っていたので、わざわざ声をかけなくてもひとりで大浴場に来るだろうと考えていたのです。しかし……。
私のせい!?大浴場に来なかった義母
結局、義母は大浴場に来ませんでした。きっと何か理由があって来られないのだろうと思い、特に連絡はしなかった私。しかし翌朝、私の両親が聞いていないところで、義父から「昨日、なんで母さん(義母)を誘ってやらなかったんだ。部屋の風呂に入って寝たぞ」と言われてしまったのです。
てっきり、私たちが大浴場から出たあとに義母はひとりで大浴場に行ったのだと思っていたので、私は驚き、義母を誘わなかったことを謝りました。すると恥ずかしそうに、「裸はちょっとね……」と言う義母。
結局、時間の関係で義母は大浴場には入らずチェックアウトすることになりましたが、特にそのことを後悔している様子はなく、その後は一緒に手打ちうどんの体験を楽しみ旅行を終えました。
温泉という場で裸同士になることを恥ずかしいと思うような間柄でもないのでは……と思いましたが、夫というパイプ役がいない中、私がもっと義母を気遣い、声をかけるべきだったのかもしれません。そうしたら義母も、恥ずかしいと言いつつも一緒に大浴場へ行けたのかも……と反省しました。またこのような機会があったときは義母を誘って、裸の付き合いができたらと思います。
著者:田中さくら/40代女性。2013年、2017年生まれの息子たちのママ。バリスタとしてカフェに勤務。キャンプ、おいしいコーヒーの追求、筋トレが趣味。また、自然の中で外ごはんを食べるのが大好き。
作画:おはな
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年3月)