初めてのお遊戯会、誇らしい息子の姿
息子が幼稚園に入って初めてのお遊戯会がありました。途中入所だったこともあり、他の子どもたちより通園期間は短かったのですが、それでも3匹の子豚の狼役を担当することに。
私は目立つ役に挑戦する息子の姿を誇らしく思って見ていました。ところが、義理の母から「息子君はこの役をやりたくなかったみたいだよ」と言われ、少し驚きました。その後、息子にどうしてその役をやることになったのか尋ねたところ、「先生が決めた」とのことでした。
実は、息子は他の役をやりたかったらしいのです。しかし、そのときは終わったばかりということもあり、「かっこよかったね」と言って慰めることで精いっぱい。息子の気持ちに寄り添ってあげられたか少し不安も残りました。
翌年の役決めに感じた不公平感
翌年のお遊戯会は卒園を迎える最後の年でした。演目はアラジンで、息子はまたしても悪役を担当することに。
周りを見渡してみると、長く通園している男の子がメインの役を演じていたため、つい「息子は希望していた役をもらえないことが続いているな」と感じてしまいました。
もちろん、先生が全体のバランスや子どもたちの成長を考えて決めているのだと思います。それでも息子が「先生が決めた」と言うのを聞くと、私はやりたい役とのギャップに少し切ない思いになったのも事実です。親としては心の中で何とも言えないモヤモヤがありました。
親としてのジレンマと役決めの方法
私は決していわゆるモンスターペアレントと呼ばれる存在にはなりたくはありませんでした。幼稚園に直接クレームを入れるようなことは一度もなく、基本的に息子の姿を見守っていたのです。
しかし、息子が望まない役ばかり割り当てられているように見えると、やはり納得しきれない自分がいました。「もし、何か公平だと感じられる方法があったら、息子がやりたい役を演じるチャンスがあったのではないか…」と考えてしまうこともありました。
それでも、与えられた役を頑張って演じる息子の姿は本当にたくましかったのですが、一方で「もう少し息子の気持ちも大切にしてあげたかったな」という思いも消えません。
まとめ
この経験から、親として改めて感じたのは「子ども自身の気持ちに耳を傾ける大切さ」でした。先生や周囲の大人が配役を決めること自体は不思議ではありませんが、その過程で子どもの意見や希望にどれだけ耳を傾けられるのかは、大きなポイントだと思いました。
息子が悪役を立派に演じた姿は誇らしかったですが、息子の気持ちを尊重できるようにしたいと強く思いました。親としての気持ちの持ち方や、子どもへの寄り添い方を考えさせられた出来事でした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:木村 由美/30代主婦。夫と小学校低学年の息子との3人家族。パン作りが趣味で、休日は息子と一緒にパンを焼いている。
イラスト/まげよ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年3月)
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