妻ばかりのしかかる家事や育児の負担
Aさんには、6歳になる息子がいます。子どもが幼稚園に入ったころからAさんは仕事を始めて共働きとなりました。
妊娠を期にAさんは退職して専業主婦だったため、自分ひとりで家事をすることは何のちゅうちょもありませんでした。しかし、仕事が始まれば、家事育児に費やせる時間が減ってしまうのは確実。そうなればきっと夫も家事を手伝ってくれるだろう……とAさんは思っていたのです。
しかし、夫はこれまで通り家事を一切せず、育児もろくにしてくれませんでした。朝から家事をしながら子どもの身支度、仕事、お迎えからの家事……。すべてが終わるころには、倒れるように眠ってしまうAさんの様子を見ても夫の行動は変わる様子はありませんでした。
夫に子どものお迎えをお願いしたら…
ある日の朝、Aさんが自分と息子の身支度にバタバタしていると、仕事が休みの夫が珍しく起きて来て、突然「俺の分の昼食ちゃんと作っといて」と言いだしたんだそう。しかし、Aさんは朝の身支度にバタバタしていたので「息子の準備を手伝ってもらえたら簡単なものを作るよ」と言いました。
すると夫は、息子の世話をするのが面倒だったようで「じゃあいいや」と、怪訝な表情で寝室に戻って行ったのです。そんな夫の態度にあぜんとしたAさんでしたが、家を出る時間が迫っていたので夫への反論をグッとこらえて息子と出発しました。
Aさんは普段から自転車で息子を幼稚園まで送り届け、そのまま職場へと向かっています。その日も、息子を送り届けた後、いつものように職場へ向けて自転車を走らせていました。すると、突然タイヤがパンクしてしまったのです。自転車屋さんへ駆け込むことも考えましたが、もうすぐ始業時間になるため、今から修理をしてもらっていると到底間に合いません。そうなってしまうと、必然的に仕事が終わってから自転車の修理に行くために、Aさんは夫に電話をすることにしました。
夫は「何、なんか用?」といかにも今まで寝ていましたとでもいうような声。Aさんは夫の態度にイラつきながらも、事情を説明し、息子のお迎えを頼みました。すると夫は少し渋ったような反応をしましたが、Aさんも始業時間が迫り焦っていたため「じゃあよろしくね!」と少し強引に息子の幼稚園のお迎えを頼み、一方的に電話を切りました。
それから数時間後、Aさんは仕事終わりに自転車の修理を終え、急いで帰宅しました。すると家中に夫の怒鳴り声が響き渡っていたのです。驚いたAさんは慌ててリビングに入ると、ソファに縮こまる息子に向かって夫が「なんであんなことをしたんだ!」と怒鳴っていたのです。
夫の姿を見て子どもが大号泣!その理由は
夫の様子に驚き、Aさんは理由を聞きました。すると夫はこの状況について説明し始めます。
休日を1日家で過ごすつもりでいた夫は、ボサボサ頭に部屋着のままで幼稚園に向かったそう。幼稚園に到着した夫は、息子が出てくるのを玄関で待っていました。10分後、身支度を済ませ出てきた息子が夫を見た瞬間、その場に座り込み「やだー!」と泣きだしてしまったそうです。息子の大きな声に、先生やお迎えに来ている保護者が一気に息子と夫に注目。こんな周りから見られるなんて予測していなかった夫は恥ずかしくなり、子どもを抱え急いで帰宅。どうしても息子が泣いた理由が理解できなかったので、問いただしているんだと言いました。
状況を理解したAさんは、ひとまず泣いている息子を落ち着かせ「どうして泣いちゃったのかな?」と聞きました。すると、息子がもじもじしながら小さな声で「だって、パパがヒーローみたいにかっこよくなかったんだもん」とひと言。まさかの発言に夫婦で顔を見合わせました。
さらに息子に話を聞いてみると、これまでの夫のAさんに対する態度や今朝の夫婦のやりとりを見て、パパは自分で何もできない人と思っていたのだそう! そう思っているところに、寝グセで部屋着姿というだらしない格好でパパが現れ、大号泣してしまった……と教えてくれました。
子どもが泣き崩れてしまった原因は、息子のヒーロー的存在である夫があまりにもかっこ悪く見えてしまったことが原因だったのです。夫は、「息子がそんなふうに自分のことを見てくれていたなんて……」と、これまでの言動や行動を反省しているようでした。
まとめ
その日から、いついかなるときも子どもに見られている意識が芽生えた夫は大変身。今まで自分のことすら何もせず怠けていた夫が、率先して家事や育児を手伝うようになったんだそう。さらに自分が休日であろうと身だしなみを整えるように変化したことで、息子が「パパかっこいい!」と毎日のように褒めてくれるようになったんだそうです。
あれから1年たった今も変わらない夫の様子を見て、Aさんは素直で正直な息子の意見に感謝していると話していました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:勝 さとみ/30代・ライター。2015年生まれと2020年生まれの2人姉妹を育てるシンママ。肌の悩みが多く、よくSNSでおすすめのスキンケア情報などを収集して試して、日々美肌研究中!
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※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年2月)
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