もしベルトが外れていたら…
娘がまだ生後10カ月のころ、アパートに住んでいたわが家は引っ越しをすることになりました。引っ越し当日は母に来てもらい、荷物の運び出しが完了するまでの間、娘を預かってもらうことに。私は母と娘を連れて徒歩15分ほどの距離にある児童館へ行き、母に児童館の利用方法やベビーカーの使い方について説明をしてから自宅へと戻りました。「何かあったらすぐ連絡して」と伝えておきましたが、幸い連絡はないまま無事引っ越し作業も終え、「引っ越し作業が終わったから戻ってきて大丈夫だよ」と母に連絡をした私。母からも「今から帰るね」と返事がありました。
荷物を運び終わり、がらんとしたわが家。「ここで娘が大きくなったんだよなぁ……」と初めての育児で感動したことや大変さを思い出して、感慨深くなっていました。すると「ピンポーン」とインターホンが鳴り、ベビーカーに乗った娘と、母が玄関の前に。「おかえり!」と娘を抱きかかえようとしたところ、身を乗り出した娘がベビーカーから落ちそうになり、私がぎりぎりでキャッチ! なんとベビーカーのベルトのバックルが留められていなかったのです……!
「ちょっとお母さん! なんでバックルを留めてないのよ!」と私が訴えると、母は「ああ~、教えてもらったの忘れちゃって!」と軽く受け流したのです。そればかりか馬鹿にしたように「あなたが小さかったころは、チャイルドシートにも乗ってなかったのよ! そんな目くじら立てて! 神経質になり過ぎよ!」と母に言われ、私は怒り心頭。「安全な使い方をしてなくて、小さい子どもの悲しい事故がたくさん起きてるの! 今だって娘が落ちて頭を打ってたらどうなってたことか……」と涙ぐんで訴えかける私。それを見て少し反省したのか、「うまく留めることができなくて、だんだん面倒くさくなって……。帰るだけだし大丈夫かなって思っちゃったの。ごめんなさい。次からはきちんと留めるわ」と母から謝罪の言葉がありました。その後、母からは不明点があるたびに質問がくるようになり、私も安心して娘を預けることができるようになったのでした。
ベビーカーのバックルをカチッと音が鳴るまで留めるには、意外と力が必要です。私がして見せて説明するだけでなく、実際にバックルを触ってもらい、ちゃんと使えるところを最後まで見届けるべきだったと思いました。思わぬ事故を防ぐためにも、安全な使用を心がけたいと、改めて気持ちを引き締めるきっかけとなった出来事でした。
著者:松原櫻子/30代・ライター。2歳の娘を育てる母。イヤイヤの地雷を踏まないように、日々忍者ののごとくそろーりそろりと歩いている。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年2月)
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