娘の成長に合わせて大掃除
娘が1歳になったころ、歩き回るだけでなく、家のさまざまな物を触って引きずり落とすので、家の中は常に物が散乱していました。その状態に嫌気がさした私は一念発起。
娘の手の届く範囲に、危険な物や触ってほしくない物を置かないように整理して大掃除しました。家もきれいになり、娘の行動を常に監視するストレスから解放されて、私はホッとしていました。
少しくらい大丈夫と思っていたら!?
そんなある日、娘とリビングで過ごしていると、急におなかの調子が悪くなった私。そのとき、娘はお気に入りのおもちゃで夢中で遊んでいました。「少しくらい大丈夫だろう」。そう思った私は、物音で娘の様子がわかるように念のためドアを開けたまま、急いでトイレへ。
5分ほどでリビングへ戻ったのですが、そこにはソファの上で座ってぐっすり眠っている娘の姿が……。「なんで!?」。今まで娘は段差をひとりで上ったことがなかったのです。ましてソファの高さは40cmほどあるため、上れるはずがありません。
慌てて周囲を確認すると、15cmほどの厚めのクッションがソファの近くに置いてあるのを発見。そのクッションは前日、来客用に収納場所から出したままになっていたものでした。
娘の成長に驚く反面…
娘にケガがなかったことに安堵しつつ、昨日まで小さな段差さえも上れなかったのに……と驚きの気持ちもありました。その後、わざとクッションを出したままにして観察してみると、娘は想像していた通りの方法でソファに上って大喜び。その姿を見て成長に驚きつつ、自身の考えの甘さに猛省したのでした。
それからすぐに夫と相談し、クッションは使用したら必ず押し入れに収納することと、しばらく部屋を離れる際は必ずベビーサークルを使うことを決めました。娘の成長とともに、部屋の環境も常にアップデートする毎日です。
作画/キヨ
著者:下川 美悠
2022年に不妊治療の末に長女を出産。理学療法士として病院勤務。現在は育休中で日々ワンオペ育児に奮闘中。長女の妊娠中や出産後のつらかったことや楽しかったことなど自身の体験を執筆している。