妊娠、出産は命がけ。両親も義両親も私の体調を心配してくれますが、夫だけは大げさだと言って笑い飛ばします。
心配してくれる気持ちがうれしいと夫に話したところ、世間は妊婦に対して甘すぎると……。気遣いなんて時間の無駄だと言ってきました。
「立ち会い出産はしない!」と宣言されて…
ある日、夫から立ち会い出産はしないと言われました。立ち会いどころか、出産時に病院にいることさえ拒否してきてビックリ。さすがに立ち会ってくれるだろうと思っていましたが……。
初めての出産で不安いっぱいの私は、夫がそばにいてくれるだけで心強く感じます。夫は自分がいて何の役に立つのかと、疑問を呈してきました。待ち時間は長いし、病院にずっといても退屈なだけ、時間の無駄だと主張します。
最近の彼の話を聞いていると、夫として、父親として不安と疑問を感じました。妊娠してからいろいろありましたが、夫はいつも私をひとりにしました。心配じゃないのかと尋ねると、「全然!」と返事が……。出産に立ち会えば、父親としての自覚も芽生えるのではと話したところーー。
夫は逆ギレ。親として自覚がないのは、私のほうだと言うのです。「つわりくらいで泣き事をほざくな」「出産くらい、ひとりで乗り切れ」「甘ったれんな!」と、暴言の嵐。その上、こんな未熟者に子育てなんか無理だ、幸せにできるはずがないと言うのです。何でそこまで言われなくてはならないのか、納得できませんでした。
出産後、しばらくしてから病院に来た夫
結局、夫は子どもが生まれてからのんびりと病院にやってきました。あれだけ夫に言われても、どこかまだ期待していた私。しかし、期待は見事に裏切られました。
「男が出産に立ち会ったって意味ないだろ」
「で、病室はどこだ?」
「息子はどんな顔してんのかな~」
のこのこやってきた夫を、私は全力で面会拒否しました。
「他人は入れませんよ」
「は?」
じつは私、離婚しようと決めています。身重の妻の体調を心配してくれない、それどころか人格まで否定してくる夫。そんな人と結婚している意味ってありますか。
もう夫と議論するつもりはありません。彼の考えが変わらないことはわかっており、だからといって自分の意見を曲げてまで我慢するつもりもありません。なので、別れを選択しました。
離婚はしたくないという夫に対して私は…
離婚を受け入れず、子どもは自分が育てると主張した夫でしたが、家族の誰からも支持されませんでした。これまでの夫の行動や態度を知って義両親はブチ切れていました。妊娠・出産を経験して、私は夫がどういう人間なのか、よくわかった気がします。
最終的には謝罪し、反省を示した夫でしたが、だからといって私が離婚を撤回することはありません。初心に戻って頑張るので、もう一度チャンスがほしいと言ってきましたが……。どうぞ他の人とお願いします!私とじゃなくちゃダメだと言うので、私は夫とじゃダメなのだとハッキリ伝えました。もう1ミリも愛していないのです。
その後、義両親の説得もあって私たちは離婚しました。シングルマザーとして乗り越えないといけないことはいろいろあるかもしれませんが、心は晴れ晴れとしています!
◇ ◇ ◇
妻の人格まで否定するような、思いやりのない言動を繰り返していた夫。離婚されても仕方ないかもしれません。これを機に今までの自分を省みてほしいですね。
【取材時期:2025年2月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。