義母が娘の名づけに反対する理由と、私たち夫婦の決断
そして実際に結婚して妊娠すると、夫に名前のことを相談しました。夫はとても気に入ってくれて、すんなり決定。私はとてもうれしくなり、安定期に入ったころに、義母にも「名前は○○にしようと思っています」と報告しました。
そのときは「素敵な名前ね」と言ってくれたので、今思えばそっけない感じもしますが、気にしていませんでした。
数日後、朝早くから義母からLINEのメッセージが届きました。私はメッセージを読んで驚きました。「やっぱり、○○っていう名前はやめてほしい」と書かれていたのです。
義母はパートで保育士をしています。義母のクラスに、娘につけようと思っている名前の子がいるそうです。その子は特に問題があるわけではないのですが、保育士として毎日接しているうちに、その名前に対して自然と「この子」というイメージができあがってしまっていたようでした。「だから、もし孫につけたら、どうしてもその子の姿を重ねてしまいそうで……」と、申し訳なさそうに話してくれました。
何年も心の中で温めてきた名前に対して「違うイメージ」が義母の中にすでにできあがっていると知ったとき、私はやり場のない寂しさを感じました。やり取りを終えたあと、ぽろぽろと涙がこぼれました。
このことを知った夫は、義母に電話をして、「2人でしっかり考えて決めるから」と伝えてくれたそうです。その後、義母からも改めて連絡があり、「本当にごめんね。気にしないで、2人がいいと思う名前をつけてね」と、あたたかい言葉をかけてもらいました。いろいろ考えた末に、私は、もともと決めていた名前から一文字だけ変えて名づけることにしました。
「この名前なら、きっとみんなが自然に呼びやすいし、娘自身にもすぐに馴染んでもらえる気がする」と、そう思えたとき、心の中でストンと納得できたのです。
同じ保育士として、義母の気持ちも今ではよく理解できます。一文字変えただけではありますが、家族みんなが呼びやすく、娘にぴったりなかわいい名前になりました。今では義母の言葉に感謝しています。名前に込めた想いを、これからも娘と一緒に育てていこうと思います。
著者:佐藤柚/30代女性/11歳、9歳の姉妹を育てる母。保育士。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年3月)
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