親戚から届いた連絡
三男がまだ2歳の春、私は父を亡くしました。傷心がまだ癒えきらない秋に、年賀状関連の仕事をしている親戚の男性から、年賀状を自分のところに注文しないかとLINEで連絡がありました。
葬儀の連絡もしており、その親戚の世帯からも参列してくれたはずなのに、なぜ喪中を忘れていたのか不思議でした。今年は年賀状を出せないことを改めてLINEで伝えました。
しかし、親戚からの返事は、やはり私の気持ちと大きくすれ違っているように感じられ、戸惑うものだったのです。
戸惑ってしまった親戚からの返信文
LINEで返ってきた言葉は「そうだった、お疲れさま!」だったのです。
父の死という現実にまだ気持ちが追いついていなかった私は、「そうだった、お疲れさま!」という返答に言葉を失いました。喪中であることを知っていたはずなのに――その違和感が消えず、悩んだ末、率直な気持ちをLINEで伝えることにしました。
すると、親戚からすぐにLINEで謝罪があり、私は受け入れました。ただ、その後も気まずさはぬぐえず、次第に疎遠になってしまいました。
言葉の行き違いが及ぼす影響
親戚は、私が喪中であることと私の父の死とが結びついてなかったのかもしれません。それでも喪中に対して「お疲れさま」は違うと私は感じました。
思い返せば私も過去に、喪中の方に対してうっかり「年賀状、出さなくてよいですもんね」と言ってしまったことがありました。「年賀状、出せないんですよ」と返されてハッとし、自分の無神経さに気づきました。口から出た言葉は取り消せず、失礼なことを言ってしまったと反省したのを覚えています。
口は災いの元――ちょっとした言葉の行き違いが、大切な関係にも影を落とすことがあるのだと痛感した出来事でした。特に人の生死が関わる事柄に関しては、ことさら気をつけて言葉を発さなければならないと肝に銘じる経験になりました。
著者:佐藤あづき/40代女性/2009年、2011年、2013年生まれの男の子3人と2018年生まれの女の子の計4人の子どもの母。医療職に従事している。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年5月)
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