陰口にショックを受ける私を救ったのは…
30代のシングルマザーとして、仕事と家庭を両立している私。子どもを産んでからは、服装はデザインより実用性を重視し、メイクも最低限にとどめるようになりました。本当は、もっとメイクやファッションも楽しみたいという思いもありましたが、その時間があったら仕事と子どもに費やそうと思い、今のスタイルに落ち着いていたところでした。
休憩室へ行くと、若手社員たちの私に関する会話が、ふと耳に入ってきました。
「○○さん、なんか所帯じみてるよね」
「ほんとほんと! もっとおしゃれすればいいのにね」
シングルマザーとして日々の生活を回すには、効率を最優先にせざるを得ない私にとって、それはあまりにもつらい言葉でした。これ以上聞きたくないと思い、気づかれないうちにそっと休憩室を出ようとしたときです。
一人のベテラン女性社員が「ねぇあなたたち、やめなさい」と声をかけ、「○○さんって、薄化粧なのにすごく肌が綺麗だと思わない? 自然な感じが素敵だと思うの。それにいつも一生懸命で、イキイキしてるわよね! あなたたち、見習いましょうね」と若手社員2人に言ってくれたのです。
若手社員はバツが悪くなったのか、黙ってしまったようでした。涙がこみ上げるのを感じながら、休憩室をあとにしました。
あのとき私は、心が救われた思いでした。ベテラン女性社員の方には、感謝してもしきれません。素敵なファッションに身を包むママさんに憧れることもありますが、心から「自分らしく頑張ってきてよかった」と感じた瞬間でした。今、私が優先したいのは仕事と家庭。しばらくは仕事と家庭の両立に努めつつ、少しずつ自分自身も大切にしていこう。そうあらためて考えさせられた出来事でした。
著者:菊池由美/30代女性/3歳男児を育てるシングルマザー。子育て奮闘中。趣味は韓流ドラマ鑑賞。
イラスト:きりぷち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年4月)
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